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防災まち歩きのススメ

J:COM安心安全チーム 、東京担当の田中です。

大きな災害が起きた時の為に近所のことをよく知っておきたい…

そんな思いを抱いている方たちの為に、住んでいる地域の避難所や危険な場所を巡る「防災まち歩き」が各地で開催されているのをご存じですか?

ということで、新宿区で行われた「防災まち歩き」にコース決めの段階から密着してポイントを学んできましたので紹介します!

都会のまち歩き

取材させて頂いたのは、新宿区社会福祉協議会、東長寺、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会共催の「新宿区こども防災まちあるき」。

四谷四丁目エリア及び花園エリアの子ども達向けに企画されたものです。

まず取材したのは、事前のコース決め。
子ども向けの為、コースは長くても往復1時間ほどで帰って来られるように考えます。

コース決めの中で注目すべき3つのポイントをみつけました。

①参加者に気づきをもたらす工夫

コース決めの最中、いたるところで写真を撮っている企画メンバー。
これは何のため?

ビルの看板を撮影
マンホールを撮影

普段何気なく通り過ぎてしまうような場所にある防災に関わる場所を撮影し、参加者がまち歩き中に色々な気づきを得られるチェックポイントを作る為、資料作成用に写真を撮影していました。

イベント当日に配られた資料

この工夫のおかげで、ただのまち歩きではなくウォークラリーのような探検感が演出され、子ども達も飽きずに参加出来る仕組みになりました。

チェックポイントを探す参加者

もちろん、チェックポイントは防災知識として重要な場所ばかり。
たとえば、言われなければ気づかないマンホールが実は…。

災害時のトイレ用のマンホールだった、など…

「災害用トイレ」の文字

しっかり災害用トイレの仕組みも教え、防災体験としても抜け目のないプログラムになっています。

②休憩ポイントを作る

日中30度を超える事が当たり前になってきた昨今、熱中症対策も重要なポイント。

約1時間のコース内で10分は休める場所を確保します。
クーラーの効いた場所でしっかりとクールダウンできる場所が理想。

休憩所へ向かう参加者

今回は、新宿区の地域センターのフリースペースなどをコースに組み込んでいました。

③地域の人たちとの接点を持つ

最後のポイントは、共催の一つでシャンティ国際ボランティア会の市川さんにお話を聞きました。

シャンティ国際ボランティア会 市川さん

Q.まち歩きで地域の人たちとの接点を持たせる意図は?
市川「防災まち歩きは一歩間違えると地域の危険な場所を探すだけになって しまいますが、地域のお寺に行ったり、養蜂をやっている方に話を聞いたり…地域に住んでいる人達同士のつながりを作る場に出来ればと考えています」

養蜂の話を聞く参加者

防災まち歩きのススメ

20人近い参加者が集まった「新宿区こども防災まちあるき」。
今回は子供だけでしたが、次回は大人の参加者も募り、もっと広がりを見せられればと市川さんは話されていました。

町で防災計画をお考えのあなた!
住民に地域のことを知ってもらう、そして住民同士の接点を創出するきっかけ作りとして「防災まち歩き」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
共助が大切な防災においてとても良い手段かもしれません。

協力:新宿区社会福祉協議会、東長寺、 
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会<HP:https://sva.or.jp/