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マンション住民同士の助け合いを促す「ミッションボックス」って何!?

マンションに設置された「防災の虎の巻」!? 

多くの住民たちが暮らすマンションでは災害時、住民同士の助け合いが重要です。東大阪の大規模マンション「アメリア」で用意しているのは『ミッションボックス』と呼ばれる箱。箱の中には災害の初動対応に必要なグッズと指示書が入っており、マンション住民の誰が箱を開いても指令通りに動けば必要な対応ができるという仕組みです。このマンションが住民同士の助け合いに力を入れるようになったきっかけとは!?


ミッションボックスだけじゃない!他にもこんな工夫が!!

住民同士の助け合いを促す「ミッションボックス」の他に、マンションのポンプ室(貯水槽)には災害時に役立つ”とある工夫”がありました。

災害時に水を活用するための工夫とは?

写真中央から左側に延びるパイプ。これ実は・・・

災害用水栓(蛇口)なんです!

パイプには蛇口が取り付けられていて、災害時にパイプ室内にある栓を開けると貯水槽に溜まった水を使用できるという仕組みです。でもなぜ貯水槽から直接、水を取る必要があるんでしょうか?

地上の貯水槽が主流に

マンションの屋上に設置された貯水槽の場合は、持ち上げた水を屋上から重力で各戸へ給水できる仕組みでした。それが今では様々な理由で、屋上ではなく地上に設置するマンションが多くなっているようで、その場合は水を上階に汲み上げるにはポンプが必要になり、当然 電気が止まれば水が使えなくなります。
このマンションでも元々は屋上の貯水槽を使用していたそうですが、今は地上にあるため災害用水栓を増設して ”もしも” に備えています。

マンション防災の要は ”住民同士の助け合い”

エレベーターには「防災標語」を掲示

ミッションボックスや災害用水栓のほかにも、様々な工夫を凝らして備えているこのマンション。エレベーターに乗っているわずかな時間も、防災啓発に活用しています。大規模マンションだから地域の避難所を頼ることが難しい。大規模マンションだから防災会に所属するメンバーだけの復旧活動では手が回らない。多くの住民が暮らしているからこそ、住民ひとりひとりが「助けられる側」から「助ける側」へと意識を変えることが大切なんですね!


取材協力:アメリア防災会