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【3分動画】保健室に連れて行かない!校内トリアージ

災害は予期せぬタイミングで私たちの前に立ちはだかります。

全校生徒が約1,000人いる中央大学杉並高等学校では、万が一の事態に備え、生徒自身が救護活動に取り組むことの意識を高めています。
「誰も失わない学校づくり」を基本理念に掲げ、災害時は生徒たちに保健室を使わないよう呼びかけています。これは、軽傷者が保健室に殺到することで、重篤な生徒の手当てが遅れる事態を避けるためです。

そこで生徒たちは、災害時の傷病レベルに応じた治療優先度を決める「トリアージルール」を3段階に分けて設けています。

第1段階では、入学時に必ず購入する非常用持出袋に入った備品を使い、生徒自身が手当てを行います。
第2段階では、各教室に備えられた災害救急用品で対応。
負傷者が多数出た場合の第3段階では、保健室の救急用品を負傷者がいる教室に運び、手当てを行います。

このように生徒が救護活動を行えるのは、しっかりとした防災教育を取り入れているからです。毎年新1年生は入学したての5月に普通救命講習を受講、誰もが救急救命法を身につけています。
さらに、災害時には隣接する病院の負傷者待機場所として学校の敷地を提供し、救急搬送などの処置に生徒が協力する体制を整えています。

「いざという時には、自分が真っ先に動いて、その人の命を守りたい」という生徒の声が、この取り組みの意義を物語っています。
災害時に備え、応急手当ての方法を身に付け、持出袋の中身を確認し、使えるようにしておくことが大事なのです。


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