2024年8月30日～9月2日にかけて台風10号が日本列島に上陸。
その影響により神奈川県では、台風の中心から離れているにも関わらず、記録的な大雨となりました。

【観測史上最多の雨量を記録した地域】
小田原市(529.5ミリ）海老名市（444.５ミリ）平塚市（427.5ミリ）相模原市中央区（420.5ミリ）と観測史上１位の値を更新。
これは平年の8月の月降水量の2.1〜3.3倍に相当します。
※令和6年9月5日　横浜地方気象台発表

各地で冠水・土砂災害への避難が呼びかけられました。
J:COMにも地域の方からたくさんの報告がありましたのでまとめてお伝えします！

【開成町　8月30日】
小田原市の北側・開成町。
観光名所「あしがり郷 瀬戸屋敷」の隣を流れる用水路が氾濫。
普段はのんびりお散歩ができる静かな場所ですが、用水路と歩道の境目がまったくわからない危険な状態です。

【藤沢市 辻堂駅付近　8/31夜】
辻堂海浜公園から辻堂駅へと続くまっすぐな道路。
普段は通学路となっている安全な道です。
しかし、この日は膝の上くらいまで冠水していました。

【水深が車両の床面を超えると危険！】

〇タイヤが完全に水没すると車体が浮いて移動が困難になるおそれ
〇吸気口やマフラーからの浸水でエンジンが停止し再始動しなくなるおそれ
〇水流がある場合は車両が流されるおそれ
…などの影響があるそうです！（国土交通省HPより）
”雨が降り出す前の移動”を心がけたいですね！

【伊勢原市　8月31日】
新善波トンネルで倒木と土砂崩れが発生し、国道246号で一部区間が通行止めになりました。
伊勢原市にお住いの清水さんからの情報によると「成瀬小学校付近や中沢中学校付近が浸水、 近所の城之腰公園は水浸しです」との事でした。

【県内の被害状況まとめ】
この台風10号により県内では、5名の人的被害（いずれも軽傷）住家被害が72件（全壊1棟・一部損壊4棟・床上浸水 29棟・床下浸水38棟）土砂崩れが86件発生しました。 ※令和6年9月5日　横浜地方気象台発表

台風から遠く離れた神奈川県にも多くの被害を及ぼした台風10号。
台風シーズンは続きます。引き続き気象情報には注意して、避難行動を考えておきましょう。

取材協力：安心安全サポーター　志澤さん（開成町）・小川さん（藤沢市）・清水さん（伊勢原市）