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【芦屋市】髙島市長×警察署長 特殊詐欺について語る

こんにちは!
J:COM安心安全チーム、関西担当の松本です。

今回は兵庫県芦屋市の広報番組「あしやトライあんぐる」の収録現場にお邪魔してきました。

↓動画はコチラから↓

関西屈指の高級住宅街にも忍び寄る「昨今の特殊詐欺の手口」などについて、髙島市長と芦屋警察署の大上署長が対談しました。

(左)芦屋市 髙島崚輔市長 (右)芦屋警察署 大上健二署長

【2024年上半期の被害状況】

今年の1-6月、芦屋市における「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」といった、いわゆる特殊詐欺の認知被害件数は21件、金額にして約2500万円。

そしてここ最近、全国的に増加傾向にある《SNS型投資詐欺/ロマンス詐欺》については15件、金額にして約3億円の被害が認知されているとのことでした。
「ロマンス詐欺」といえば今年の4月、芦屋市の女性が約1億5000万円をだまし取られたというニュースも記憶に新しいのですが、SNS型投資詐欺含め、一体どんな手口なのでしょう!?

【SNS型投資詐欺】

SNS上に著名人の写真を使った投資を薦める広告が流れてきます。
この広告をクリック(タップ)すると、LINEグループに誘導されます。
誘導されたグループ内のチャットで、広告画面に出ていた有名人の関係者を名乗る人が「必ず儲かる」などといって、投資用のアプリをインストールさせます。そして投資資金を指定の口座に振り込ませます。
その後、アプリ上は利益が出ている表示がされ、さらに追加の投資を促してきます。

「ん?利益が本当に出るのなら良いのではないの?」と思ったかもしれませんが、この後が厄介なんです!

巧妙化する特殊詐欺の手口を解説(大上署長)

「出金したいけど、手数料や税金の話を相手から持ち出され、実際には引き出すことができない」(大上署長談)

つまり、投資して「儲かったわ!」と思っても全然引き出せない=それまでの投資金額が丸々だまし取られる…という構図です。

【ロマンス詐欺】

マッチングアプリなどを通して恋心や信頼を得たあと、言葉巧みに投資への誘導をしてきます。この後は先述のSNS型投資詐欺と似たような形です。

《SNS型投資詐欺/ロマンス詐欺》について、被害者の年齢層は、20代~50代の人が大半を占めているとのことです。
従来の特殊詐欺では、概ね60代以上となっていたので、最近では若年~中年層が標的にされているようです。

日頃から市内の被害状況をチェック。危機感を募らせている。(髙島市長)

芦屋で起きている特殊詐欺の被害について、普段から新聞等で目を通している髙島市長は年配の人だけでなく、若い人の被害も増えているという印象をもっているようで、これまで以上に「非常事態だ」と危機感を募らせています。

そして、被害者の共通点として「自分がひっかかることはない」という強い思いこみがあるのでは…と分析していました。

兵庫県警が薦める「スリーガード作戦」

ではどのように対策したらいいのでしょうか。

答えはカンタンで、そもそも知らない人からの電話に出ない!/少しでも怪しいと思ったら広告をクリックしない!内容を鵜呑みにしない!

そこを気を付けた上で、さらに兵庫県警は「固定電話スリーガード作戦」を推奨しています。
①録音機能をつける
②ナンバーディスプレイ/リクエスト機能をつける
③国際電話の利用を休止する

また、留守番電話設定を常に有効にしておくのも良いとのことでした。

自動録音機能付き電話/自動録音機を購入する際、お住まいの自治体によって補助金が得られる場合があります。※写真は自動録音機を後で追加したイメージ

悩まずまわりに相談してみよう!

「もしかしたら少し前に知らない番号から電話があったという人がいるかもしれないけど、そういう話ってなかなか周りの人としない…というか、しづらいのかな…」と話す髙島市長。
そんな時は1人で抱え込まず、身の回りの人はもちろん、警察に相談してほしいとのことでした。

電話がかかってきたのは一個人の電話宛てかもしれませんが、その先に潜んでいるかもしれない危険を回避するには、社会全体で守っていくことが大事なんです!

知らない電話には出ない!相手と話さない!

取材協力:芦屋市/芦屋警察署