災害時の安否確認、手間の多さが課題

災害が起こった際に地域の人たちが行う安否確認は、名簿の管理や受け渡しに手間がかかり、効率的な対応が求められています。大阪・豊中市の少路小学校区では、このような課題をデジタル技術を使って解決しようとしています。

少路校区自主防災会の取り組み

2016年に発足した少路校区自主防災会は、防災意識の向上と地域住民の安全を守るための活動を積極的に行っています。今年の一斉防災訓練では、避難所開設や安否確認の訓練を実施しました。

従来の安否確認方法とその問題点

従来の安否確認は、支援者が集まり、紙のリストを用いて電話や訪問で確認を行い、その結果を手作業で集約するという複雑な工程が必要で、迅速な対応が難しいという課題がありました。

デジタル技術による実証実験の実施

民間企業の協力を得て、デジタル技術を活用した安否確認の実証実験が行われました。地震発生時には、必要な情報が自動で配信され、対象者に簡単に電話をかけることができるシステムが試されています。

家にいながらできる安否確認

この新システムにより、支援者は自宅にいながら迅速に安否確認を行い、結果を瞬時に集計することが可能になります。これにより、問題把握や課題解決に向けたスムーズな対応が期待されます。

デジタル技術の活用で救える命を増やす

安否確認が迅速に行えることは、多くの人の命を救うことにつながります。デジタル技術をはじめとする様々な技術を活用し、地域に合った安否確認方法を検討することが重要です。