見出し画像

地域防災の担い手に体験を!

J:COM安心安全チーム、 東京担当の山口です。

7月6日(土)に武蔵野市立第一中学校で行われた防災訓練を取材してきました。主催したのは、災害時に避難所の立ち上げを行う「一中地域防災会」です。

防災訓練なのに学校公開日?

中学二年生が全員参加!

校門には「学校公開日」とありますが、本当に防災訓練なのでしょうか? 実はこの訓練、毎年学校公開日に合わせて行われていて、授業の一環として、中学二年生全員が必ず参加することになっているんです。
今回も二年生約120人が参加しました。

初期消火訓練

防災倉庫の中身知っていますか?

グラウンドの片隅では、生徒たちが市の防災課の職員から、学校が避難所になった時に使う防災倉庫マンホールトイレの説明を受けていました。
「校内にあることを知ってはいたけれど、中身や使い方は知らなった」という生徒もいました。

防災倉庫の説明

水圧を体験し驚きも!

校庭には、起震車や初期消火訓練などの体験コーナーがありました。
まちかど防災車での放水訓練では、水の力に押される反動力を体験した生徒たちが水の勢いに少し驚いた様子でした。

起震車
生徒の体を支える消防隊員

VRで大地震を疑似体験

今回は、中々お目にかかれないVR防災体験車も来て、大地震の疑似体験もしました。座席が揺れるたびに悲鳴が聞こえましたが、これで、大地震のイメージができたのではないでしょうか。

VR防災体験車

マンホールって重い!

学校の目の前の道路では、消火栓のあるマンホールをあけて、スタンドパイプを設置する様子を見学しました。
大地震の際は各地で火災がおき、消防車が駆け付けるのは難しいので、自分たちで消火活動をしなければなりません。
消防隊員は軽々とやっていましたが実際にできるのか?
マンホールの重さを確認している生徒もいました。

消火栓から水を出している様子
マンホールの重さを確認する生徒

災害時には中学生の力が必要!

一中地域防災会の冨岡茂会長は「学校やPTAと協力して、生徒たちが全員参加できる学校公開日に訓練をしています。実際の災害時には、中学生の力が必要となってきます。自ら体験してもらうことで、防災の担い手として自覚してもらえたらうれしいです」と話してくれました。

いざというときに備え体験してみよう!

防災について体験できる機会があることは素晴らしいですね。
体験“する”と“しない”では、実際に行動に移すときに大きな違いとなります。それが、命を守ることにつながるかもしれません。

防災体験できるイベントや訓練があったら、積極的に参加してみましょう!

【取材協力】
■一中地域防災会
■武蔵野市立第一中学校