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避難行動要支援者を訓練でサポート

J:COM安心安全チーム 、下関担当の有馬です。

全国的に高齢化が進んでいる昨今、どこの地域も災害が発生した際の高齢者の速やかな避難が課題となっていますよね。
今回は、この課題に取り組む下関市の自治会を取材しました。

高齢者に付き添いながら避難

下関市長府松小田北町。
山のふもとにある住宅街で土砂災害警戒区域に指定されています。
最近は、梅雨時期などに極端な大雨が降るので住民の備えって本当に大切ですよね。また地域がら坂道や階段なども多く存在しています。

こういった地域は、全国的にも多いのではないでしょうか…。
また長府松小田北町の高齢化率は、4割を超えています。
この様な状況を踏まえ6月19日、高齢者などの「避難行動要支援者」を中心とした避難訓練が実施されました。
主催者によると「避難行動要支援者」を対象とした訓練は、山口県内でも珍しいとの事です。

山のふもとの長府松小田北町の街並み

訓練の主催は、長府松小田北町の自治会。
住民およそ100人が防災意識を高く持って訓練に参加します。

訓練開始を呼びかけ

この日の訓練は、大規模な土砂災害が発生したことを想定して行われました。この地域では、梅雨時期から台風シーズンにかけて一気に土砂災害の危険性が高まりますので、大切な訓練です。

避難を支援する人達が高齢者宅を訪問し一緒に避難

今回の訓練は、自宅から避難所まで実際に移動する形式で行われました。
長府松小田北町では、災害時にお年寄りなど「避難行動要支援者」を支援する住民を予め決めています。
誰が誰を支援して一緒に避難するのを決めていたら安心ですよね。

訓練では、支援者が高齢者の自宅を訪ね安否を確認。
その後、避難の手助けをしながら、避難所まで誘導しました。

坂道や階段など歩きづらい所をサポートしながら高齢者と一緒に避難

長府松小田北町には、災害時に高齢者を支援する住民が10人以上いるとの事。地域が抱える課題に対してしっかりと対策がなされています。
訓練では、高齢者が歩きづらいところなどをしっかりとサポートしていました。

無事避難所に到着

いつ起こるか解らない災害だからこそ、地域の課題に対処した訓練が大切。取材を通して長府松小田北町の取り組みが他の地域に広がって欲しいと思いました。

J:COMでは、長府松小田北町のこの取り組みを9月14日放送の「こちらJ:COM安心安全課」で紹介する予定です。是非ご覧ください!!

取材協力:長府松小田北地町自治会