三寺地区防災活動拠点会議 マンホールトイレ編

J:COM安心安全チーム、東京担当の市川です。

災害時に墨田区立第三寺島小学校を拠点として防災活動を行う「三寺地区防災活動拠点会議」の取材ノートです。

墨田区立第三寺島小学校

墨田区では災害の発生に備えて、各町会や自治会の住民防災組織が小中学校の学区域単位などで集まる「地域防災活動拠点会議」を設けています。

災害発生時には、区の災害対策本部などの活動に協力するほか、非常事態には事実上の住民代表組織になります。

防災備蓄倉庫にあるものは「なんでも試す」が鉄則

電源ON / OFFは要確認

「三寺地区防災活動拠点会議」では、寺六中央町会、東向島二丁目町会、東向島六丁目第一町会の役員さんなどが、毎月1回、学校に集まって、備蓄倉庫にある防災資器材などを実際に使ってチェックしています。

Wi-Fiとは何ぞや?から始まったりもする

災害時、こちらの小学校は、避難所になります。
避難所は、サービスの行き届いたホテルではありません。
避難した皆さんたちが共同生活を送るために率先して行動するものです。
避難所開設に伴う備品の設置方法や使い方は、大勢が知っておくと運営がスムーズです。

「やらないとわからない」マンホールトイレの設置

こんな時は、若い人が重いものを持ってくれるといいですね

備蓄倉庫から取り出したるは…マンホールトイレです。
町会の代表者2人が校庭に持ってきました。

最初は折りたたまれて段ボールに入っています

★マンホールトイレの設置 向きが重要!
①   マンホールを開ける前に設置イメージを
②   動線を確保 男女どうするか?
③   防犯上、警備の配置もイメージ

なるべく みんなで設置方法を覚えておこうというのがルール

やってみるとあまり難しくなかった様子
明るいうちに確認できるといいですね

★マンホールのフタはちょっと厄介! 
① マンホールのフタに付いているクサリは短い
② 自ずとフタの置き場所は決まる
③ マンホールのフタを置く場所は、座ったときの邪魔にならないように

スリーブの長さを何度も確認しました

井戸水は受水タンクに貯めてから

井戸水が使えるのは、この地域の利点

下水(井戸水)の量や水の勢いには限界があることがわかりました!
用を足したら、頃合いを見計らって流すことがローカルルールでしょうか。テントを付ければできあがり。

★墨田区には、井戸が数多く点在します 参考:墨田区京島地域

「消火から生活まで井戸水は命の水」

・平常時は、子供たちの水遊びでメンテナンス
・有事には、初期消火から生活用水まで
・墨田区には、雨水を地下のタンクから汲み上げる手押しポンプや雨水タンクなどがあり、洪水・渇水・震災・環境対策として利用
※第三寺島小の井戸水は飲めません

こちらJ:COM 安心安全課
受水タンクの水は2か所のバルブを開いて流します!

★倉庫にある段ボールは開けてナンボ

協力してテント組み立て

墨田区には、防災士の資格がある人たちの集まり「墨田区防災士ネットワーク協議会」という組織があります。
こちらの拠点にいる女性も防災士ネットワークの一人。

防災士は民間資格取得者です。
地震や台風といった様々な災害についての講義を受け、専門知識を深めた皆さんです。
防災士同士の横連携があるため、避難所立ち上げについての知識や経験を共有することができています。

試しておくと、いざというときに慌てない! 

資格を取得した防災士など、日頃から「いざという時は墨田区のために」という想いのある人たちが支えていることがわかりました。
できるだけ多くの人が災害に備えて「ジモトの避難所はこうなる!」ということを知っておく必要がありますね。
後も引き続き、墨田区内の防災活動をお伝えしていきます。

顔の見える間柄で 日頃からの備えを

取材協力:墨田区、三寺地区防災活動拠点会議