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埼玉で初!YouTubeで性犯罪を防ぐ

J:COM安心安全チーム、埼玉担当の和田です。

この記事を読んでいる大人のみなさんは、YouTubeをご覧になりますか?
流行に敏感な子どもたちは、みんな動画が大好き!YouTuberは「憧れのお仕事ランキング」でもトップクラスの人気者で、関心の高さがうかがえます。

教育に悪いから…なんて、いまや昔の話。
「役に立つYouTubeをいっしょに見ようね」と子どもに勧めてもいいご時世では?ということで、今回は性犯罪の防ぎかたを園児に教えてくれるYouTube動画「だいじなからだ ~プライベートゾーン~について学ぼう!」をご紹介します。

ここは、志木市のとある保育園。大きなテレビ画面にマスコットが登場し、埼玉県警察の防犯指導班ひまわりのお姉さんとお話しをしていますね。

ハナちゃんとケロくんがお姉さんとトーク

防犯指導班ひまわりのお姉さん「プールにはいるとき、水着を着るのは、なぜかなあ?」

ケロくん「お風呂に入る時は、水着を着てないなあ」

防犯指導班ひまわりのお姉さん「水着で隠れるところは、自分だけの大事なところだよ」

ハナちゃん「いろんな人に見せるところじゃないんだね!」

園児たちの目はくぎづけ

防犯指導班ひまわりのお姉さん「見られたり、触られたりして、嫌な気持ちになったら「いやだ!」と言って、逃げようね。そしてよく知ってる大人の人に言おうね。わかったかな?」

園児「ウン」「はーい!」

YouTubeに夢中の園児たち。
画面の中からの呼びかけにもちゃんと答えています。

「水着で隠れる所が大事なところ」

4分半の動画が終わり、テレビの中から実物のお姉さんが飛び出して、みんなの前に登場。「みんな、おべんきょうできた?」とお姉さんが質問すると、園児たちは一斉に手を挙げます。

「じゃあ、質問です!水着で隠れる所ってどこだった?」
「ここ!」「おしり!」ーみんな、胸と臀部を手で隠していますね!しかし、実際どのくらい内容を理解しているのでしょうか?気になった記者は、園児に直接聞いてみることに。

記者「YouTubeを見て、これからどうしようと思いましたか?」
園児「お友達の体には、いきなりさわらない」
 
記者「嫌な人に触られた時、どうする?」
園児「いやだと言って逃げて、大人の人に言う!」
 
記者の想像以上にしっかり理解しており、ビックリ。先生にもお話しを伺ってみました。


教鞭をとる武山美保主任

「いやなことをされた時、具体的にどうしたらいいか具体的に教えてくれたので、心に残ったかなと思っています。幼児期はお友達の体に興味が出る時期。自分と同じように、お友達にも大事なところがあるんだよ…とわかってもらい、お友達を思いやれる子になってほしいです」

性教育の悩みに応えようと県警が企画

今回、防犯指導班ひまわりが園児を前にレクレーションを実施するのは初めて。性教育についてどう教えるべきか悩みをもつ保育園から受けた相談をきっかけに、埼玉県警察が動画を企画・制作したそう。
YouTubeという、こどもが好きな媒体を使ったアイデアが光ります。

園児に伝わるよう、わかりやすい言葉を使いながらも、クイズなどを盛り込み園児たちが自分で考えられるような内容に仕上げたこの動画。
埼玉県警察の公式YouTubeで、誰でも視聴できます。性教育の悩みをもつご家庭で、ぜひ見て欲しい内容でした!

取材協力:埼玉県警察本部生活安全総務課