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高校生と地域の団体が防災コラボ!文化祭で発表

J:COM安心安全チーム、関西担当の早石です。
京都市にある塔南高校・開建高校防災ボランティアリーダーが文化祭でブースを出すということで、取材してきました。


会場の様子

塔南・開建高校防災ボランティアリーダー

防災のことをもっと知りたい!ボランティアをしてみたい!との思いで集まった24人のメンバー(2023年9月現在)が、月に2~3日、学校内外で防災に関する様々な活動をしています。

登山やキャンプをして災害時の調理を実践したり、地域の人たちと学校内を見回って危険個所や避難経路を確認したりと、学校での被害を想定した行動計画をまとめています。

また、学校で地震にあうと、校舎沿いでは割れたガラスが落ちてきたり、場所によっては屋根が落ちてくることも考えられます。
「こういった場所には近づかないように」とクラスの皆に伝えるなど、活動で学んだ事を積極的に発信しています。


受付でブースを案内

地域団体とコラボした防災ブース

2023年9月9日、防災ボランティアリーダーたちは、京都で防災イベントなどを開催する団体「TEAM学防災(まなぼうさい)」や京都府災害派遣福祉チーム「京都DWAT」などとコラボし、文化祭で防災ブースを構えました。


「TEAM学防災」の星さんご夫妻

ブースでは若い人たちが身近に防災に学べる体験コーナーや学校周辺の防災あれこれをまとめた手書きのポスターが展示されました。

「TEAM学防災」の星さんは…
「地域力は防災力。これから高齢者などの災害弱者を助けるのは若い力です。自分の身を守り手助けにまわるためにも今から知識を身につけてもらいたい」

…と話してくださいました。



サポーターをつけてもらう参加者たち

高齢者の疑似体験で助け合いの大切さを学ぶ

平常時から地域のつながりを大切にし、災害に強い地域づくりを進める「京都DWAT」。特殊なサポーターやメガネをつけると避難が困難な高齢者の疑似体験ができるコーナーを設けました。

体験した中学生は…
「体が全体的にゆっくりにしか動けず人混みが怖かった。新聞をめくるのも一苦労だった。こういったことに気づけたことが良かった」

…と感想を話してくれました。


写真洗浄を体験する生徒

写真洗浄で大切な思い出を残そう

豪雨災害により汚れたり水につかったりした写真をきれいにする「写真洗浄大阪あらいぐま・写真洗浄明石あらいぐま」は活動体験を行いました。

この日、仕上げ作業を体験した防災ボランティアリーダーは…
「むずかしいと思っていた作業がかんたんにできた。自分が洗浄した写真が持ち主にかえると聞いてよかった。とてもいい経験になった」

また別のメンバーは…
「写真に写っている範囲をできるだけ残すよう、そのあたりを大切にするように作業をした。そんな思いが届いたらいい」

…と感想を話してくれました。



担当の伊藤先生(右)

2年生の生徒は…
「これからも災害の怖さと、防災の大切さを同じ年代の人たちへ伝え、危機感を持ってもらえるように活動をしていきたい」

担当の伊藤先生によると…
「文化祭では防災ボランティアリーダーが、学んだことや体験したことを発表するとてもいい機会になった。今後は、生徒たちが主体的になり、自ら考えて企画し、地域の人たちと防災でつながる活動をしていってほしい」

…と話してくださいました。



開建高等学校の外観(京都市南区)

文化祭を取材して

高校生が、自分の住んでいる地域について知り、防災を呼びかけている姿は、頼もしく感じました。
また、地域団体と交流することで防災について深く知るなど意欲的に活動しているのがとても素晴らしいことだと思いました。

今回の取材を通して、年齢に関係なく防災は「できる人が、できるときにやるもの」だとあらためて感じました。

塔南高校・開建高校防災ボランティアリーダーのみなさん、これからもがんばってくださいね。


取材協力:塔南高等学校・開建高等学校 防災ボランティアリーダー
     TEAM学防災
     京都DWAT
     写真洗浄大阪あらいぐま
     写真洗浄明石あらいぐま

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