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じゃらん棒で火の用心!地域の安心安全パトロール!

J:COM安心安全チーム、千葉担当の浪越です。

今回は浦安独特の冬の風物詩「じゃらん棒を使った夜警パトロール」に
ついてお届けします︕

浦安猫実ねこざね地域の言い伝え

「じゃらん棒(ぼん)がくると寝ない子は連れていかれるぞ!」
そんな言い伝えが、浦安市の猫実地域にはあるそうです。
その「じゃらん棒」がこちら︕

じゃらん棒

この「じゃらん棒」、お坊さんが持つ道具(仏具)のひとつである錫杖の
ことで、その音は蛇や獣を避ける効果があるとされています。
浦安市猫実四丁目自治会では、毎年11月15日から翌年4月15日までを「火の用心 夜間路上禁煙運動」期間として、この錫杖「じゃらん棒」を使った夜警パトロールを行っています。

その音はといいますと・・・

じゃらん棒で夜警パトロール

浦安 冬の風物詩じゃらん棒

この「じゃらん棒」を使った夜警パトロールは、猫実地域では明治時代から行われていたと伝えられています。
じゃらん棒を引きずる独特の音は当時の子どもたちには恐ろしく聞こえたようで、夜警が始まる時間まで起きていると、お父さんお母さんから「じゃらん棒(ぼん)が来たから、起きていると連れていかれちゃうよ」と言われ、子どもたちは慌てて布団に入ったと言います。
「本当に子どもの頃はあの音が怖かった!」と夜警パトロールで活動している隊員も話していました。

じゃらん棒で火の用心! ジャランジャラン…

かつて漁師町だった浦安は…

かつては漁師町だった浦安。
浦安元町地域は現在も家と家の間が狭いところが多く、ひとたび火事が起きたら大火災になる可能性もあります。
また、この地域では明治13年と明治15年に猫実・堀江村がほとんど焼失する大火があったと記録されています。
この大火を教訓に住民同士で夜間路上での喫煙を禁止しようと申し合わせ、明治時代に始まったのが「火の用心 夜間路上禁煙運動」です。

毎年11月15日から翌年4月15日までは「火の用心 夜間路上禁煙運動」期間

浦安の出火率は全国でも低い︕

浦安市が発表している令和3年の浦安市の出火率(人口1万人当たりの出火件数)は、千葉県や全国平均(概数)と比べても低く、防火に対する意識の高さがうかがえます。浦安に古くから伝わる伝統「じゃらん棒の夜警パトロール」も、そのひとつと言えそうです。

春に近づき日が延びてきましたが、まだまだ空気が乾燥して火災が発生しやすい時期です。今年もじゃらん棒の独特な音と、火の用心の声が地域の安心安全のため町中に響き渡っています!

取材協力:猫実四丁目自治会

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