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災害時に必要な電源を確保するには…
J:COM安心安全チーム、神奈川担当の島田です。
災害時に停電してしまったら困りますよね。
2019年の台風15号では、⾸都圏をはじめとして最大 約 93 万 4,900 ⼾で⼤規模停電が発⽣しました。
停電してしまうと、自宅で医療機器を使えなくなり、命の危険が脅かされる方も!こうした事態を未然に防ぐための研修会が、神奈川工科大学でおこなわれました。
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神奈川工科大学では、誰一人として取り残すことなく災害から身を守れるようにするため、地域連携災害ケア研究センターを立ち上げ、地域や行政と協力して様々な支援活動をおこなっています。
電気が必要な医療機器を使っている障がい児を持つ保護者は…
今回の研修会では、電気が必要な医療機器を使っている障がい児を持つ保護者が、停電しても機器を使い続けられるようにするためには、どのような準備が必要かを紹介しました。
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生まれつき重症心身障害児の息子を持つ渡邊さんは、人工呼吸器や酸素濃縮器などの医療機器を24時間使用しています。
そのため、予備電源としてポータブルバッテリーを購入したそうです。
しかし、ポータブルバッテリーの使用には注意点が!
ポータブルバッテリーの注意点
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ポータブルバッテリーの注意点を神奈川工科大学の山家 敏彦さんが説明してくれました。そのなかで、私が特に重要と感じたのが下記の2点!
電気機器の使用電力が大きいとポータブルバッテリーが使えない可能性も…
山家さんによると、大出力のポータブルバッテリーは、同時に使用できる電気機器は増えるが、使用する電力の合計出力が許容量を超えると、すべての機器が使用できなくなる。よって、瞬間的に使用電力量が増える起動電力を考慮し、ポータブルバッテリーの最大出力の70%以内で機器を利用した方が安全だと説明しました。
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安価なポータブルバッテリーを使うと電気機器が故障する可能性が…
ポータブルバッテリーが、どの電気波形を採用しているのかも確認が必要とのこと。多くの家電製品や電子機器は、正弦波による給電を想定して作られています。よって、正弦波以外の波形を使った安価なポータブルバッテリーで電気製品を使用すると、機器の劣化・故障・誤動作につながる可能性もあるため注意が必要だということです。
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医療機器を使っていない方は、ポータブルバッテリーは必要ないのでは?と思う方もいると思います。
しかし、災害が起こり不安な中、停電が続けば日常通りに生活できない不便さを感じ、心身ともに大きな負担がかかることが予測されます。
ポータブルバッテリーがあると…
●電気ポットで、カップ麺や赤ちゃんのミルクづくり
●情報収集や連絡手段として欠かせないスマートフォンの充電
●情報収集に使えるテレビの視聴
●扇風機の使用 など
災害が起こる前に、こうしたポータブルバッテリーの確保も検討してみてはいかがでしょうか。
取材協力:神奈川工科大学 横浜重心グループ連絡会~ぱざぱネット~