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防災教育 困ったときの参考書

J:COM安心安全チーム、宮城県仙台市 担当の野元です。
 
ある日、関東に住む知人から「こどもと防災教育に取り組んでみたいのだが何か良い参考書ってある?」という問い合わせがありました。
 
悩んでたどりついたのが、今回ご紹介する「宮城県の防災教育副読本」です。
 
東日本大震災を経験した宮城県。
子どもたちが将来、どのような災害にあっても、自分の命を守り、共に助け合い、生き抜いていけるよう年代ごとに作られていて、宮城県内の教育現場で防災の教材として活用されています。
 

みやぎ防災教育副読本「未来へのきずな」
園児向けの絵本と小学校から高校生まで幅広い世代で用意されています

防災教育の副読本 ホームページに掲載
じつは、ホームページで公開されているんです(リンク先は最後に掲載)。
しかも、園児向けの絵本まで!さらに無料!
宮城県のHPで公開されているのでご自宅などで印刷が可能です。
手軽に入手できますので是非見てみてください!

活用方法は様々
担当する宮城県教育委員会に伺ったところ、宮城県外にお住いの方がダウンロードして、家庭で防災について考えるときや地域のこどもに向けた防災教室で資料として活用されたこともあるそうです。

「宮城県以外の方にも、あの震災の教訓を副読本を通じて知っていただき、防災に活用してもらえたらうれしい」とのこと。そのためにホームページで公開しているそうです。

全国で様々な災害が起きて対応も変化していることから、この副読本もその変化にあわせて充実を図っていくことを検討しているということです。

「未来へのきずな」小学生1・2年の冒頭のページ
「どのような 災害が あっても かならず 生き抜きましょう」
この言葉は被災地で取材をしていると色々な方が話します。防災において大切な言葉です


しょうらい どのような 災害が あっても かならず 生きぬきましょう。

小学校1・2年生を対象にした副読本の冒頭にある「宮城の 子どもたちへ」というページの文章です。

以前、震災を当時の子どもたちの目線で見た様子を描いた漫画について紹介しましたが、こちらの副読本にも当時、東日本大震災を経験した子どもたちが見た当時の記憶や想いが盛り込まれています。
あの震災で起きたことを当時の子どもたちがどう見ていたのか…お子さんや周りの方々と手に取って話し合ってみてはいかがでしょうか。
大人の私も読みましたが、震災の教訓を知る資料として充実しています。 

震災当時の子どもの目線から学ぶ明日の防災
「備えることだけでは本当の防災につながらない」と、取材の現場で色々な方が口にします。災害が起きた時にどのようなことが起きたのかを「伝承」で知り、その怖さに「どう備えるか」として大切なのが「防災」。

 災害という「相手」をちゃんと知っておくことが大切だと感じました。

 
宮城県公式HP こちらのページからPDFデータが入手できます。

以前書いた記事、子どもの目線から見た震災をまとめた漫画の紹介です。
こちらもぜひ、ご覧ください

取材協力:宮城県教育委員会