絆を深めて命を守る
J:COM安心安全チーム 、東京担当の小矢島です。
東京で大地震が発生した時、心配されているのが「火災」。
そこで自治会などでは、地域で初期消火できる環境を整えていこうと様々な策を講じています。その中で、中野区にある南台四丁目東町会「絆の会」の取り組みを紹介します。
絆の会とは?
絆の会は、災害時に自治会内の防災協力員として活動できるよう、初期消火方法や避難所運営など様々なノウハウを学んでいくため2020年に発足しました。町会で行う防災訓練などでは地域住民の中心となり、皆さんにやり方などを教えていきます。メンバーは現在13人で、半分は女性です!
なぜ女性が多いのか
災害はいつ起きるか分かりません。
町の外に仕事に行っている住民は、平日の日中に災害が起きた場合、すぐに駆け付けることができません。そこで、昼間、自宅にいる主婦の方にも活躍してもらおうと考えたのです。
初期消火に使う消火器やスタンドパイプは、やり方をしっかり覚えれば、女性でも使用することができます。
絆の会では、地域の安心安全を守るために女性に協力を呼びかけ、夫婦で参加している隊員の方もいるそうですよ!
若い担い手が活躍!
高齢化が進む中、地域では若手の防災の担い手が必要です。
ですが、絆の会ではなんと!40代・50代という若手が中心メンバーとなっています。
どうやって若手を確保しているのか…それは、実践的な発災対応型「まちかど防災訓練」を実施し、防災への興味を持ってもらい直接声をかけているそうです。
直接声をかけると参加してくれる夫婦も多く、またメンバーになると絆も深まり精力的に活動してくれるようになるそうです。
まちかど防災訓練
訓練は町会内を5エリアに分け、エリア内で年に1度は実施しています。
住民には訓練を行う日は伝えていますが、実際に何を訓練するのかは伝えないとのこと。すると、訓練後に皆さんの頭に訓練内容が強く印象づき、やり方を覚えるのだそうです。
訓練は「地震だ!」というかけ声を合図に始まり、その後、火事が起きたという想定を参加者に伝え、参加者は消火器やスタントパイプのある場所に行き、やり方などを確認し実践します。
このやり方は消防署の方からアドバイスをいただき思いついたそうです。
他にも、地域のいろんな方とつながることで、よりよい防災を学ぶことができるそうです。
やはり地域とつながることは自分の身を守ることにもなり大切なことですね。
取材協力:中野区南台四丁目東町会