ボランティア活動に励む学生の今を調査!第三弾
J:COM安心安全チームの小矢島です。
ボランティア活動に励む大学生の今を紹介するシリーズの第三弾となる今回は、NPO法人国際ボランティア学生協会「IVUSA」に所属する長谷川蒼彩さんを紹介します。
ボランティアが身近にあった
物心がついた頃から自分の身の回りでボランティア活動が普通に行われていたという長谷川さん。
自身も小学生の時は地域清掃、中学生の時は放課後に児童と遊ぶ活動をし、高校生の時はインターアクト部というボランティア活動をする部活に入っていました。
そのため長谷川さんにとって「ボランティア」はご飯を食べる感覚のように、日常の中で普通にするものだったそうです。
「人と話すことが楽しい。自分の知らない世界、発見に出会える」
長谷川さんにとって、ボランティア活動はいろんな人に出会えるとても大事な時間だといいます。
IVUSAに所属した理由
長谷川さんが国士舘大学に入った理由の1つに、IVUSAに所属したかったことがあります。
自分で主体的に考え実施していくボランティア活動に挑戦したかったためです。長谷川さんが高校生まで行ってきたボランティア活動は、依頼がきたことに対して行う活動だったため、自分から考えて動くことが少なく、いつも何か心にひっかかるものを感じていたとのこと。
IVUSAの活動は、企画から実行まで全て学生たちが考えて行っていて、これこそ自分がやりたかったボランティア活動だといいます。
IVUSAに入ることで、自分のやりたかった夢を叶えたようでした。
IVUSAでのボランティア活動
IVUSAでは、ボランティア活動の現場に入る前、その地域の勉強会を実施しています。
地域の特徴、問題などを理解し、自分が行うべきミッションを明確にしてから活動に入ります。
長谷川さんが大学生になってはじめて参加したボランティア活動「千葉県九十九里浜全域清掃大作戦」。
この活動も現場に入る前に、これまで歴代の先輩たちが現場で培ってきたノウハウを次の世代に繋ぐべく、勉強会を実施しています。
知識を増やすことで、自身で行っている行動の意味や目標が明確になったといいます。
「私たちはお客様じゃない」このことを意識して、毎回、活動にあたっているそうです。
九十九里浜全域清掃大作戦に参加
海でのゴミ拾いは、袋を持ってトングでゴミを拾って…そう想像していたそうです。
ですが実際は、自転車やタイヤのゴミが多くあり、力を使ってゴミを集めることが多く、「こんなものまで落ちているの?!」とびっくりすることが多くあったといいます。
みんなで綺麗にした海岸。
その景色を目に焼き付け、翌年また同じ活動に参加すると、なんと海は前回と同じようにゴミが散乱していて、元通りの姿になっていたそうです。
海岸を清掃しても、環境問題への解決には長い道のりがある。
けれども、毎年みんなで考え、後輩に伝えていき「続ける」ことが大事。
そうすれば、また綺麗にできる。長谷川さんはそう感じているそうです。
人を支える活動にもやりがいを感じる
現在、長谷川さんはIVUSAで幹部の人たちをアシスタントするマネージャーの業務を担当しています。
ボランティアの経験を経て、業務のサポートを行い物事が適切に回ることにやりがいを感じています。
特に、幹部の方は神経を集中させて業務の対応をしているため、少しでもリラックスして話ができるように、息が抜ける場を提供することに努めています。
自分から「あとで少しお話ししませんか?」と、相手に問いかけることを意識し、心に少し余裕が持てる時間をつくれるようにしているといいます。
美味しいものを食べた時、人はみんな笑顔になる
全国各地で様々なボランティア活動、そして運営のアシスタント業務にあたってきた長谷川さん。
そこで感じたことは、どんな状況でも美味しい食べ物を食べた時、人は幸せを感じ笑顔になるということだそうです。
多くの方が笑顔になれる機会を作っていきたいと願っているため、将来は食品関係の仕事に興味を持っているそうです。
相手を思いやる気持ち、そして、常に周囲の状況を判断して行動する長谷川さん。いつどんな時でも笑顔を絶やさない長谷川さんの周りには、これからも笑顔になる方が絶えないことでしょうね。
取材協力:NPO法人国際ボランティア学生協会「IVUSA」