
【体験】×【ふくし】×【防災】=?
J:COM安心安全チーム、関西担当の中西です。2025年1月18日(土)に大阪市北区で開催された防災イベント「体験型ふくし防災フェスタ」を取材しました。【体験×ふくし×防災=?】ということで防災イベントは数あれど、この3つでどんな化学反応が起きるんでしょうか?

会場には様々な体験ができるブースが出展しました。大阪市消防局のブースでは、火災現場からの避難をVR空間で疑似体験。煙が充満する中、緑の誘導灯を頼りに、制限時間内で建物から脱出できればクリアです。

こちらは車椅子の体験ブースです。座ったまま落としたものを拾ったり、人が多い会場内を回ったり、バリアフリートイレに行ってみたり。車椅子での日常生活を体験した人は「障がいを持った人がこんなに苦労をしているとは思わなかった。特にトイレに行くのが大変だった。」と話していました。

こちらで体験できたのは、視覚障がい者の”手引き”です。腕を組んで安全に誘導するには、細かな声掛けと気配りが必要です。目が不自由な人にとっては、床に張り付けられたコンセント延長コードでさえも、その凹凸が原因でつまずいて転ぶ危険があります。

地域の中には様々なハンディキャップを抱える人が暮らしています。足や目が不自由、日本語が話せない等の理由で 災害時に逃げ遅れたり、避難所での生活がままならないということもあるかもしれません。今回のイベントで学んだことは【体験×ふくし×防災=やさしい防災】。地域の人と人が助け合う「共助」の大切な考え方ですよね!
取材協力:社会福祉法人 大阪市北区社会福祉協議会、一般社団法人ADI災害研究所ほか