
デジタルツールを使ってリアルな水害を体験!
J:COM安心安全チーム、神奈川担当の島田です。
令和元年東日本台風(台風第19号)による大雨で各地に大きな被害がでたのは記憶に新しいかと思います。
この大雨の影響により、広い範囲で河川の氾濫・浸水害・土砂災害などが発生しました。
このような水害が発生したら、どうなるのか?
東京都町田市にある町田第二小学校は、水害を経験したことがない児童にデジタルツールを使った体験教室をおこないました。

この体験教室に用いたデジタルツールは、AR防災アプリ!
ARというのは、拡張現実という意味で、 CGを現実世界に映し出せる技術です。
映像と音声で、実際にどうなるのかを体験しました!

水害体験をする際に使用するのは専用ゴーグルとスマホ
CGで水害の様子を再現し、浸水した校庭の中を移動しました。

この日は、小学校の校庭に障害物に見立てた段ボールを複数箇所設置。専用ゴーグルを着用した児童は障害物に当たらないように動けるかをチャレンジします!

なかには、何度も段ボールに当たってしまう児童も。
この体験で水中にある物は視認性が低くなることがわかるのです。

雨の音もリアルに表現し、周りの声が聞こえにくくなる状況も体験。雨が強くなってからだと避難するのが大変になります。
児童たちに感想を伺ったところ、「すごく歩きづらかった」「雨の音とかがリアルだった」などの声が聞かれました。
自分も体験させてもらったところ、実際にこんな感じになったら自由に動けなくなり、避難するのに時間がかかってしまう。さらに障害物が見えづらいので怪我をしてしまう危険性もある。水位が上がる前に避難することの大切さを改めて実感しました。
町田第二小学校の卜部校長によると、「学校の周辺には過去に氾濫したことがある境川・恩田川が近隣に流れている。いつ、このような水害が起きてもおかしくないので、今日の体験を通じて水害の危険性を児童たちが感じとってもらえれば」と話していました。
取材協力:町田市立町田第二小学校・一般社団法人AR防災