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自転車事故に“ブレーキ”を!

J:COM安心安全チーム、埼玉・群馬担当の小菅です!

みなさんは高校時代、どんな方法で通学してましたか?
実は、群馬県では大変なことになっているんです。
なんと、高校生の通学時の自転車事故発生件数が全国ワースト1位!
しかも9年連続!

上毛新聞 紙面「通学中の自転車事故 全国最多続く」


高校生の通学時の自転車事故発生状況

2022年現在、高校生の通学時の自転車事故発生件数は、1万人当たり全国で22.38件、群馬県では93.63件。
都道府県ランキングでも、2位静岡県56.67件、3位徳島県43.27件と群馬県はぶっちぎりのトップ独走状態なんです。

どうして?どうしてなの?
群馬県は車が多く、自転車通学の割合も高くて、長距離通学も多い。
ちなみに私も群馬県在住で、高校も「自転車通学」でした。

車がバンバン走ってまして、冬は「からっ風」と呼ばれる強風でぜんぜん前に進まないし大変だったんです。群馬あるあるです(笑)。


上毛新聞社のプロジェクト発動!

「これは何とかしないと!」と、群馬県では様々な取り組みが行われているのですが、地元の新聞社「上毛新聞社」では、こんな取り組みが!

「高校生自転車事故ワースト1脱却プロジェクト」

上毛新聞 紙面「高校生自転車事故ワースト1脱却プロジェクト」

上毛新聞社が中心になって、群馬県、群馬県教育委員会、群馬県警察らと推進しているプロジェクトなんですが、ドライバーへの注意喚起と交通ルールの再認識、高校生たちの自転車事故防止やヘルメット着用の重要性など、さらなる啓発活動に努めて「ワースト1脱却」を目指そうというもの!

紙面では、各高校からのメッセージ特集や自転車事故啓発運動の紹介などを掲載。その他、ポスター、チラシ、ステッカーなどのグッズを作成して県内の高校や企業、団体への配布を行っています。


「ワースト1脱却」へ向けてのメッセージ

当事者である高校生からの「ワースト1脱却」に向けてのメッセージを読むだけでも、自転車事故に対する意識が高まってきます。

高校生からの啓発メッセージ

「イヤホンで 聞き逃さないで 街の声」「運転中 スマホじゃなくて 周り見よう」「前見て運転しなきゃ 明日は見えない」など、高校生自身が発した言葉は素直に耳に入ってきますよね。

ちなみに、僕が一番納得させられたメッセージは、松井田高校 生徒会役員のみなさんの「ヘルメット なしで打席に 立ちますか?」ですね。
野球ではバッターボックスに立つときにヘルメットをかぶるのは常識。
かぶらないともしもの時に大怪我しますからね。
自転車も同じだと。そりゃそうです。かぶりましょう、ヘルメット。


上毛新聞社のプロジェクト担当者の思い

上毛新聞社のプロジェクト担当・河野真由子(かわの まゆこ)さんに「高校生の自転車事故の状況」について聞いてみました。

上毛新聞社・河野真由子さん

【上毛新聞社・河野さん】
『プロジェクトに携わる中で、自分自身も高校生の運転の様子を意識して見るようになりました。
ヘルメット着用については、着けている生徒が前よりも増えたように感じます。2023年現在、群馬県のヘルメット着用率は全国3位と良い結果も出ています。
しかし、音楽を聞きながらとか、一時停止をしない自転車はまだ見かけますので、「まだまだ届いていないんだなぁ」と感じる部分もあります。

色々と啓発紙面を出しながらも、悪い状況は続いています。
高校生の事故の記事を見ると心が痛みますし、正直一件でも少なくなって欲しいと思います。
そのためには、みんなで機運そのものを作り出していかないといけないと思うし、まだまだ啓発活動を根気強く続けていきたいです。
ワースト1を脱却した後も、啓発活動は続けていきたいと思っています』


自転車事故がゼロになるその日まで

群馬県のヘルメット着用率が全国3位というのは、上毛新聞社のプロジェクトをはじめ、群馬県で行われている様々な啓発活動が功を奏した結果だと思いますし、「自転車事故にブレーキを」という意識の高まりを感じます。

「ワースト1脱却」がゴールではないのは言うまでもありません。
「自転車事故」そのものがゼロになるその日まで、みんなで努力していきましょう。

取材協力:上毛新聞社
https://www.jomo-news.co.jp/

高校生自転車事故ワースト1脱却プロジェクト
https://www.jomo-news.co.jp/feature/brakes/onbikecrash