【3分動画】戸別ハザードマップで自分事化を加速する
南浅川町会エリアのきめ細やかな取り組み
高尾山の麓に位置する南浅川町会エリアでは、約9割の世帯が土砂災害や浸水のリスクに直面しています。
この地域では、過去の台風被害を教訓に、住民の防災意識を高めるために「戸別ハザードマップ」を導入しました。
1軒1軒のリスクを可視化
「戸別ハザードマップ」とは、文字通り、1軒1軒の家が直面する災害リスクを示したマップです。
家を中心に、土砂災害警戒区域や浸水リスクが色分けされていて、一目で自宅の危険度がわかります。
避難の重要性を伝えるための取り組み
2019年の台風被害を受け、南浅川町の防災会は、町会エリアの家と事業所合わせて130軒に戸別ハザードマップを作成し、配布しました。
目的は、1人1人にリスクを知ってもらい、避難の重要性を伝えることです。
高齢者もリスクを理解
インターネットに疎い高齢者の中には、このハザードマップを通じて初めて自宅のリスクを知る人もいます。リスクを目の当たりにしたある家庭では、避難計画を立てるきっかけとなったといいます。
防災意識の定着を目指して
防災会では、町民の災害への関心が薄れないように、近所に出かけた時にはできるだけ各家を訪れて防災意識の定着を図っています。
小規模ながらも、きめ細かい対応が可能なのがこの地域の強みです。
自助の充実へ
リスクを自分事として捉えることで、必要な備えや対策が具体的にわかり、自助が充実します。デジタル化が進む今、情報の入手や利用に困難を抱える人々にも、必要な情報を伝える方法を考えていきましょう。
まとめ
戸別ハザードマップの導入は、災害リスクを自分事化し、適切な対策を講じるための大きな一歩です。この取り組みが、他の地域にも波及し、より多くの命と財産を守ることに繋がることを願っています。