大規模マンションでの防災対策とは?
こんにちは。J:COM安心安全チーム、千葉担当の小矢島です。
最近、涼しい日が増えてきましたね!秋の訪れを感じます。
またこの時期は、各地で防災イベントが多く開催されています。
そこで今回は、防災イベントなどを活発的に行っている大規模マンションの取り組みをご紹介します!
グリーンハイツ八千代の特徴
八千代緑が丘駅から車で10分ほどのところにあるグリーンハイツ八千代は、8棟のマンションが並び約600世帯、2000人が暮らしています。
マンション内には公園や体育館などが完備されているため、幅広い世代の方々が生活する環境が整っています。
そんな大規模マンションで、もし災害が起きたら…と考えた時、事前にいろいろと対策しておく必要がありますよね。
そこでグリーンハイツ八千代では、幅広い防災活動を行い、住民へ周知をしています。
その取り組みについて、グリーンハイツ八千代自治会の会長で防災士の片岡直美さんに話を伺いました。
配布物の色分け
自治会では、防災だけに限らずお祭りや啓発情報などを配布物で周知しています。その時、ひと目で判別ができるようにと、チラシの色を分野で分けています。
例えば、自治会お便りはブルー・防災関連はグリーンを使用。
色別にしておけば、ポストから取り出した時、住人が何の情報かすぐに色で知ることができます。ナイスアイディアですよね!
年に数回の防災イベントを開催
防災に関するイベントは年に1度だけではなく、数回に分けて実施しています。
例えば安否訓練、防災イベント、これらは別日に開催します。
防災といっても、子ども向けの防災なのか、家族向けの防災なのか、誰を対象として行うのかによって変わってきますよね。
安否訓練は、マンション全世帯に設置されているモニター放送を使って実施。このモニターは、全世帯に一斉アナウンスすることができるシステムを兼ね備えています。
訓練では、アナウンスでドアに「無事です」マグネットを付けるよう伝え、それを自治会防災役員がリーダーとなり確認してまわります。
マンションが何棟も連なり世帯数が多いと、このようなモニター放送で迅速な情報共有ができるので、とても重要なシステムだといいます。
防災イベントで参加者の心を振り向かせる方法は?
子育てをしている家族も多く住むマンションなので、子ども向けの防災イベントも実施しています。
10年前は子育てファミリーが多かったため、子どもが学び、学んだ事を家庭で話して考えられるような子ども向け防災を開催していました。
現在は、子ども世代が高校生や大学生となったため大人向けにシフト。
災害時にライフラインが止まった場合、どうすれば良いのかを考えるだけでなく、体験出来るような仕組みのイベントを行っています。
イベント参加者に防災への関心を深めるポイントを伺うと、「手作りのものを必ずおくこと」と話してくれました。
コロナ禍での活動は人との接触が避けられていたため、展示会を開催。
その時、防災グッズの展示だけではなく、手作りで啓発をするコーナーを設けたところ、そのコーナーに見入る人が多く興味を深めてもらうきっかけになったといいます。
この時代だからこそ、大事なことは手作りで伝えることも大切な方法のひとつなのかもしれませんね。
最近はサロンの開催も
防災だけの分野にとらわれず、住民同士の交流も深めていこうと、ここ数年は月に一度サロンを開催しています。
買い物帰り、子どもとの散歩時、誰かとお話したい…どんな時、どんな状況でも参加して大丈夫ということで、これまで幅広い年代の方々が参加しているといいます。
そしてサロンのボードも、もちろん手書き。
このボードを見て入ってくる方も多いそうです。
様々な環境がAI化されていく世の中ですが、人との関係やぬくもりを感じるには、やはり人と交流をすることが一番効果があるのではないかと感じました。今後も様々なことを考え実施してきたいと思う片岡さんの活動には注目です!
片岡さんたちの講演を聞きませんか?
今回ご紹介した片岡さんや自治会で活躍されている方たちを招いた「ちば自治会地域サミット」が開催されます。
自治会や地域のことを考えているみなさんで集まって講演を聞き、話し合いをして、今後の地域を創りませんか?
ぜひ多くのご参加をお待ちしております!
取材協力:グリーンハイツ八千代自治会