富士団地自治会 町も注目の防災訓練
J:COM安心安全チーム、茨城県担当の小幡です。
茨城県阿見町にある富士団地自治会は毎年秋に防災訓練を実施し、住民の参加率が80%を超える自治会です。
阿見町も注目する防災訓練の模様をリポートします。
いざ!という時のための行動確認
午前9時、町内で震度6強の地震が発生したと想定し訓練が始まります。
まずは自宅で身の安全を確保し、無事であることを周りに知らせる安否確認です。
富士団地自治会では、無事であることを示す「タオルなどの白い布地」を玄関など道路から見えやすい場所に掲示することで、迅速に安否確認が出来るようになっています。
「とにかく安否が分かれば良い!」白い布が無い場合は、コンビニのビニール袋でも何でも構わないと語る、富士団地自治会の山口会長。
防災訓練も細分化
班長が近隣の安否確認を終えると、情報は全て公会堂にある災害対策本部に集まります。情報収集班は地区内で何か問題がないかをパトロール。電柱の倒壊などを見つけると素早く本部へ情報を伝えます。
自動販売機に挟まれた住民を救助する担架搬送も実施。
救護班がリヤカーなどを利用して、けが人を安全な場所まで運び手当を行います。住民一人一人が責任を持って行動をしているのが素晴らしいですね
共助が大切
年一回の防災訓練ですが、訓練のレベルの高さに他の自治会からも区長や防災アドバイザーが見学に来るなど、富士団地の防災訓練は注目を集めています。
「訓練を積み重ねることによって、さらに地域のコミュニティを強くし、災害時に何が出来るかを考えるきっかけになれば」と、山口会長は防災訓練の継続と必要性を話していました。
災害時に助け合える関係づくりが必要と強く感じた防災訓練でした。
取材協力:富士団地自治会