1万7千人が来場する「大磯まつり」!防災ブースで備えをチェック‼
J:COM安心安全チーム、神奈川担当の川﨑です。
「時代」をメインテーマとし、大磯町の歴史や文化を体験し賑わいをもたらす「大磯まつり」。2024年は11月9日に開催され、約1万7千人が来場しました。
町の一大イベントで防災ブースも…
多くの来場者が賑わう会場の中に防災危機管理ゾーンも設置。
防災団体の紹介や非常食の販売がおこなわれていました。
住民の安全を守るための取り組みや防災意識を高める情報など、市民に防災の大切さを呼び掛けていました。
中でも、大磯町のブースでは、組み立てトイレやソーラーパネル付き投光器など防災倉庫の備品を展示。
そして、発災から101年目となる関東大震災の被害についてパネル展示がおこなわれていました。
関東大震災 1923年(大正12年)9月1日午前11時58分
相模湾の北西を震源として、マグニチュード7.9の大地震が発生。
大磯では震度6強~7の揺れが発生したと言われています。
その時、大磯町は…
大磯町で大きな被害を受けたのは列車です。
高麗山のふもとで脱線し転覆。8人が亡くなりました。
ほかにも、大磯駅と、9月1日が始業式だった大磯小学校も全壊しました。
大磯町の被害は…
死者64名、負傷者92名、行方不明者1名
家屋の全壊661戸、半壊1018戸…甚大な被害が発生しています。
※警察署の「震災記録」より
※数値は旧大磯町と国府村の合計
備えとして大切なのは…
大磯町災害救援ボランティアの会のブースでは、家具転倒防止の必要性を呼び掛けていました。伊藤会長によると「地震発生時には、家具の転倒や移動、割れたガラスの破片などによって、怪我をするリスクが高まるため安全対策が非常に重要」と話していました。
地震発生時の安全を確保するために、以下のポイントに注意し、家具の転倒防止対策を徹底しましょう!
家具転倒防止ポイント
1. 家具の固定
大型家具(本棚・タンスなど)は、L字金具や耐震金具を使って壁に固定。これで家具が揺れても転倒しにくくなります。また、突っ張り棒を使って天井と家具の間を固定する方法も。
2. 家具の配置工夫
ドアや避難経路をふさがないように、家具配置のレイアウトを工夫しましょう。部屋の出入り口や廊下には家具類を置かない。さらに、引き出しの飛び出しに注意し、置く方向を考えることも大切です。
3. 電化製品の固定
テレビやレンジなどの電化製品も、耐震マットや転倒防止ベルトで固定しましょう。特に重量や重心の高い電化製品は、しっかりと固定することが重要です。
4.滑り止めストッパーの活用
滑り止めストッパーは家具の足元に簡単に取り付けることができます。
取り付ける際は、家具を持ち上げてストッパーを設置するだけでOK。これで、地震の揺れで家具が移動するのを防ぎ、転倒リスクを軽減できます。
5.ガラス飛散防止対策
キャビネットや本棚のガラス部分には飛散防止フィルムを貼り、ガラスが割れた場合でも飛び散らないようにします。また、扉や引き出しなどはストッパーやラッチなどの固定する器具を取り付けるのも効果的です。
家具や家電製品の転倒防止対策を講じることは、被害を軽減することにつながります。家族の命と財産を守るための有効な手段です。
みなさんで情報を共有し、安心して暮らすための備えを進めましょう。
取材協力:大磯町・大磯町災害救援ボランティアの会