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日本最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい」熊本で開催!

J:COM安心安全チーム、熊本エリア担当の中村です。

日本最大級の防災イベント「ぼうさいこくたい」が10月19・20日、熊本市で行われました。その模様を取材しましたので、お伝えします!


ぼうさいこくたいとは!?

「ぼうさいこくたい」は、防災推進国民大会の略称です。
防災に関する活動を実践する団体や関係機関が一堂に集まり、取り組みや知見を発信・共有する日本最大級の防災イベントとして2016年から全国持ち回りで毎年行われています。

今年は、熊本県熊本市での開催となりました!

「ぼうさいこくたい2024 in 熊本」会場の様子
熊本城ホール・花畑広場・熊本市国際交流会館の3会場で開催

イベントには、自治体や民間団体など全国から400以上の団体が出展。
防災について学ぶブースや講演会、ワークショップなど多彩な催しが行われました。

四足歩行の災害救助ロボットのお披露目も

熊本の地域の方々も全国に向けて発信!

会場を見渡していると見知った顔が…。
「広安小学校区自主防災クラブ」の緒方さんと竹林さんではないですか!
実はお2人には、J:COMの安心安全サポーターにご登録頂き、安心安全情報の提供や発信をしていただいています。

早速、お話を伺いました。

広安小学校区自主防災クラブ

広安小学校区自主防災クラブ (左)竹林 明日香 副会長   (右)緒方 雄人 会長

Q.こちらのブースの内容を教えてください。

緒方さん:熊本地震の経験を活かした防災活動の紹介や車を展示して車中泊の話をしています。

車中泊が可能な車を展示

Q.来場者の反応はいかがですか?

私たちのブースが商業施設(サクラマチクマモト)の入り口側にあるということもあり「熊本地震の展示だ」と足を止められる人が多いように感じました。そして「車中泊に使う寝具用のマットはどんなものがいいのか?」「ポータブル電源はどのくらいもつのか?」といった具体的な質問が多く関心の高さがうかがえました。


Q.ぼうさいこくたいに出展した感想はいかがですか?

緒方さん:ブースの出展者同士、情報交換ができていい勉強になりました!竹林さん:楽しく学べるブースがたくさんあり、勉強になりました。

緒方さん、竹林さん、ありがとうございました!

ん!?あそこのブースに熊本保健科学大学の佐々木さんが!
佐々木さんもJ:COM安心安全サポーターのおひとりです。
お話を伺いましょう!

熊本保健科学大学 

熊本保健科学大学 佐々木 千穂 教授

Q.こちらのブースの内容を教えてください。

佐々木さん:株式会社ダイワテックさんと協力してソーラーシステムハウスの展示や検証を行っています。ダイワテックさんの製品であるソーラーシステムハウスは、太陽光発電だけで水洗トイレやWi-Fi等が使用できるんです。
能登半島地震では、地元の方のトイレや災害支援スタッフの共有スペースとして活用されたそうです。

ソーラーシステムハウスの前で(左)株式会社ダイワテック 前中 稔章さん
(中)佐々木 千穂教授 (右) 株式会社ダイワテック 二反田 仁さん

Q.どんな検証か教えてください。

佐々木さん:ソーラーシステムハウスを人工呼吸器の利用者が使用できるか、実際に利用者の方にブースに来てもらい、検証するというものです。
人工呼吸器のバッテリーは2.3時間しか持ちません。人工呼吸器の利用者にとって、災害時は病院以外のバックアップ体制を持つことが必要です。検証では「人工呼吸器のバッテリーの充電がソーラーシステムハウスに対応しているのか」「それ以外の医療器具の電力はどれくらいなのか」などを検証しています。

検証の様子

Q.検証の結果はどうでしたか?

佐々木さん:人工呼吸器のバッテリーや医療器具は、ソーラーシステムハウスにも対応していることが分かりました。今回、検証に参加して頂いた方は熊本地震の被災者ですが、再び大きな災害が来るかもしれないという不安と隣り合わせだという声を聞きます。そんな中、この「ぼうさいこくたい」で当事者の方が災害への備えを実際に見れる場があり、橋渡しができてよかったと思います。

検証後、人工呼吸器利用者・家族と対話

佐々木さん、ありがとうございました!

手前味噌で恐縮ですが…J:COMもブースを出展していました!!

J:COMで行っている安心安全への取り組みをご紹介しました


今回「ぼうさいこくたい」を取材して感じたこと…
それは、日本は非常に災害の多い国なんだ!ということです。

全国さまざまな地域から出展されていましたが、どこも記憶に残る災害があった地域からでした。出展ブースを見ることで、私自身も熊本地震の記憶がよみがえりました。
このような防災イベントを続けていくことで防災への意識を高めることができるのではないかと改めて思いました。


取材協力:防災推進国民大会2024 実行委員会、広安小学校区自主防災クラブ、熊本保健科学大学、株式会社ダイワテック