豊中から能登へお寿司を運ぶ!? 災害ボランティアの様々なカタチ②
J:COM安心安全チーム 関西担当の中西です。
被災地で活動する災害ボランティアといえば、瓦礫撤去などの力仕事が思い浮かぶ方が多いと思います。でも実は、被災者の心のケアに焦点を当てた活動をするために被災地を訪問している方々も多くいらっしゃるのです。
今回は大阪府社会福祉協議会が発行する機関紙「ふくしおおさか」との共同取材として、2024年1月1日に発生した能登半島地震を受けて福祉施設の支援等のために複数回にわたって現地入りしている豊中市社会福祉施設連絡会と豊中市社会福祉協議会の災害ボランティアの方々にお話をお聞きしました。
被災地で縁日を開催!?
地震から数カ月が経つと、ただただ被災者の生活再建を考えてボランティア活動をしていたスタッフも心身ともに疲弊してきたといいます。そんな中、現地の方々から「縁日を開催してほしい」という声が上がり、初めは「こんな時に不謹慎なのでは?」などという意見も出たものの、楽しめることを考えられる段階に入ってきたと判断し開催に至ったそうです。
工夫を凝らして「お寿司」を提供!
被災者が毎日同じような災害食を口にしている現状を知ったボランティアスタッフ。これではいけないと考え、提供したのがお寿司でした。日本海に面した能登半島は漁業が盛んで、魚介類は日常的に食べていたものでした。
「被災前の豊かな心をなんとか取り戻してほしい!」そんな思いに突き動かされ、前代未聞のお寿司運搬大作戦が決行されました。実は、以前譲り受けていたというコロナワクチンの低温運搬用ボックスが大活躍したそうです!色んな工夫を凝らして被災者に笑顔を届けた取り組みですね!
災害ボランティアとして活動されている4名の方々が現地での縁日開催を振り返るインタビューはコチラからご覧いただけます。
取材協力:豊中市社会福祉施設連絡会、豊中市社会福祉協議会、大阪府社会福祉協議会