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体感型 防災アトラクション®︎ザ・リモートで防災教育

J:COM安心安全チーム、神奈川担当の島田です。

横浜市瀬谷区が、小中学生と保護者に発災時の行動を家族で考えてもらおうと、新しい防災教育を取り入れました。それは…
体感型 防災アトラクション®︎ザ・リモート!!
家にいながらオンラインで防災訓練に参加できるんです!

リモート型 防災アトラクショ ン®は㈱フラップゼロアルファ の特許取得事業です
(特許番号: 第7402363号)

オンライン会議システムを活用し、災害が発生した場合どう行動したらよいかを学ぶ体感型防災訓練。
取材に訪れた日は、会場参加とオンライン参加を合わせて、約120人が学んでいました。

会場の様子

ザ・リモートは、全3ステージで構成。
第1ステージは、再現ドラマを見ながら、災害発生時に、どう行動するかを短時間で判断する内容です。

ドラマでは地震発生時の様子を再現

再現ドラマでは、家の中で家事や余暇を過ごしているときに地震が発生!
揺れで家財道具が落下している最中に突如、質問が!

「外に出る時、落下物からの頭の守り方は?」(制限時間は20秒!)

再現ドラマの途中で突如 質問が!

答えは…

●頭との「すきま」は?⇒空ける
かばんや本など頭を守るものと頭の間に、10cm程度の隙間を空けること落下物の衝撃を和らげられる 
●手首は?⇒頭に固定する
●脇は?⇒しめる
手首を頭の横に密着させて脇をしめることで、落下物からの衝撃に耐えやすくなる

イラストのような態勢が好ましいと解説

第2ステージは、謎解きで導きだされたワードについて出題。エレベーターに閉じ込められた時の正しい行動は?

参加者の答えは…
・大声を出す ・非常ボタンを押す ・一番近い階のボタンを押す などの意見がでました。

参加者の様子

エレベーターに閉じ込められた時は、一番近い階のボタンを押すと思われていますが…正解は…
●地震発生時に、どの階にいるかわからない可能性もあるため、全ての階の停止ボタンを押す
●インターホンで外部との連絡を試す 

さらに防災笛を携帯しておくと、大声を出すよりも少ない負担で存在を知らせることもできます。ファシリテーターを務めた危機管理士によると、防災笛は、災害時だけではなく、防犯にも役立つので持っておいた方がいいと話していました。

エレベーターでの閉じ込め発生件数と行動

第3ステージは、スタンプ台紙にある防災グッズをチェック(制限時間90秒)

家に該当の防災グッズがある場合、スタンプを押していきます。

防災グッズ探しスタンプラリー

参加者が防災グッズを探したところ、意外に少なかったのは、ランタンでした。
解説では…
●懐中電灯は1つだけある家庭は多いが、家族全員分用意した方がいい
●モバイルバッテリーは、充電が無くなると使えなくなるので、乾電池式を推奨
●非常用トイレは1回は使っておいた方がいい。体験していないと、すぐに使えない可能性もあるため
…と参加者に伝えていました。

参加者に感想を伺うと「備蓄品は用意していたつもりでも実際に必要なものを並べたら足りなかったのでアップデートしていきたい」「リモートだと小さな子どもがいても気軽に自宅から参加できる」「楽しく参加できた」などといった意見が聞かれました。

防災訓練は、このようなゲーム要素を取り入れれば、参加へのハードルを低くできると思います。
自治会単位では、防災スタンプラリーといったイベント要素を加えた取り組みもおこなわれています。少しでも多くの人の防災意識を高めるための工夫をしてみては、いかがでしょうか。


取材協力:横浜市瀬谷区・防災Revo(株式会社フラップゼロα)