劇で分かりやすく解説!特殊詐欺被害防止サポーター講座
こんにちは!J:COM安心安全チーム、関西担当の早石です!
大阪府高槻市で、特殊詐欺被害に遭わないための講座が開かれるということで取材してきました。
高槻市では、今年(令和6年)4月から、市民や事業者などの防犯意識を高め、地域全体で声掛けや見守り活動により特殊詐欺被害を防ぐ独自の取り組み「特殊詐欺被害防止サポーター制度」をスタートさせ10月末時点で約1400人のサポーターが誕生しています。
以前の記事:高槻市「特殊詐欺」の被害を防止する新たな取り組みとは!?
高槻市内の現状
高槻市内では昨年1年間に過去最多の107件の被害がありました。
今年も1月から10月までに70件およそ1億円の被害が発生しています。
年末にかけては、自動音声ガイダンス電話による詐欺のほかキャッシュカードや通帳を騙し取る詐欺などに気をつけてほしいとのことでした。
今すぐできる防止対策は、「3つの『ない』で騙されない」です。
1、突然のお金の話は『信じない!』
2、「今すぐ」と急がされても『慌てない!』
3、カード番号・暗証番号・貯金は『教えない!』
この日は、特殊詐欺被害防止の機運をさらに高めようと、これまでで最大規模となる講座開催を企画。
内容は大阪府警の防犯指導専門チーム「大阪府警察本部生活安全指導班」による寸劇で、犯罪の手口や被害に遭わないポイントなどを楽しく学べるスペシャルバージョンです。
キャッシュカード詐欺盗(さぎとう)
警察官や銀行協会、大手百貨店等の職員を名乗り、「キャッシュカードが不正に利用されているので使えないようにする」などと言って、隙を見てキャッシュカードをすり替える等して盗み取る手口です。
還付金詐欺
自治体(市役所、区役所、町役場)や年金事務所(旧社会保険事務所)などの公的機関の職員になりすまして電話をかけ、「保険料を払いすぎていますから返金します」「医療費を還付します」「すぐにキャッシュカードを持って近くのATMに行ってください」などと言って、無人出張所やスーパー、コンビニ内のATMに誘導し、携帯電話で指示をしながら被害者にATMを操作させ、被害者が気付かないまま犯人側の口座に現金を振り込ませる手口です。
「ATMで保険料や医療費などを返金します」は全て詐欺です。
参加者にお話を聞くと「劇にしてくれたことで、被害者がどのような流れで騙されているのかよくわかった。騙されないようにするために留守番電話に設定し、家の電話には出ないことを心がけたい」とのこと。
他の方は、「電話機の設定や振り込み限度額の引き下げなど様々な対策があることを知った。これらを活用していきたい」と話してくれました。
取材を通じて、特殊詐欺の被害に遭って、お金が騙し取られないようにするためには、正しい知識と情報のアップデートが必要だと感じました。
特殊詐欺被害防止サポーターが増えることで、声掛けの輪が広がり、特殊詐欺に遭う人を減らしていきたいです。
最後になりますが、皆さんもATMに行った際、通話しながらATMを操作している人を見かけたら、声をかけていただき、警察に通報をお願いします。
騙される人を一人でも減らしていきましょう。
取材協力:高槻市立消費生活センター
高槻警察署
大阪府警察本部生活安全指導班