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特殊詐欺被害増加!大学生が被害防止を呼びかけ!

J:COM安心安全チーム、神奈川担当の川﨑です。

大学生が中心となって結成した、特殊詐欺撲滅に向けた取り組みをおこなう「チーム戸塚」や、証券会社の社員が、上倉田町のマンション住民に対して「防犯講話」を実施しました。

詐欺被害に遭いやすい高齢者の防犯意識を高めようと、参加した約50人に注意を呼びかけました。

上倉田町のマンション住民に対して行われた「防犯講話」

「チーム戸塚」で防犯活動

戸塚警察署は、特殊詐欺対策の一環として「チーム戸塚」を今年5月に結成。メンバーは産業能率大学と神奈川大学の学生、近隣の高校生で構成されています。戸塚少年補導員連絡会とも連携しながら、管内の小中高校生が「闇バイト」に加担しないよう、啓発活動をおこなっています。

「オレオレ詐欺」の寸劇で犯人を演じる大学生

この日は高齢者に向け…

今回は高齢者に対して、寸劇やクイズを交えて「特殊詐欺」の手口などを紹介。
「預貯金詐欺」(キャッシュカードを受け取りに来る詐欺)の寸劇では、息子を装った犯人役が電話口で「実は事故に起こして、お金が必要なんだ。キャッシュカードを渡してもらえない?」「警察にバレるともっと大変なことになるから、誰にも言わないでほしいんだ。」と誘導します。
そして別の犯人役が銀行職員を装い、家までキャッシュカードを取りに来る様子まで披露しました。
「預貯金詐欺」の実際の状況をわかりやすく伝えていました。

「預貯金詐欺」の寸劇で犯人と被害者を演じる大学生

今年の特殊詐欺認知件数は…

戸塚警察署管内では…
発生件数:67件 (昨年比・25件増)
被害額 :約1億2500万円(昨年比・約4500万円増)
※2024年1月~10月31日まで暫定値

被害件数が多い順に…
1位 キャッシュカードを受け取りに来る預貯金詐欺
2位 息子や孫になりすまし、お金を騙し取るオレオレ詐欺
3位 ATMで犯人の口座に、お金を振り込ませる還付金詐欺

新しい手口の「SNS投資型詐欺」の被害も増加…

野村證券戸塚支店の竹内さんによると「SNS投資型詐欺」が全国で増えていると言います。
インターネット上に著名人の名前や写真を悪用した嘘の投資広告を掲出し、「必ず儲かる投資方法を教えます」とSNSに誘導。やり取りを繰り返し、「投資金」や「手数料」などという名目で、振り込ませる手口です。

被害額が大きい投資詐欺に遭わないためにも、「基本的な金融の知識を身につけてほしい」と話していました。

野村證券戸塚支店の竹内さんは「SNS投資型詐欺」について注意を呼びかけ

参加者からは「丁寧な解説でわかりやすかった」「引っかかりそうなものがあったので注意したい」などの感想が聞かれました。

講師を担当した産業能率大学の小山迅希(はやき)さんは、「今日話したことが、少しでも対策の参考になればうれしい」と話していました。

特殊詐欺被害を防ぐためには、日頃から注意を払い、以下のポイントを心がけましょう。
①不審な連絡に警戒する ②確認を怠らない ③防犯設備を活用する ④情報共有を心掛ける ⑤騙されない心構え

「防犯講話」の感想について質問する大学生と話す参加者

取材協力:チーム戸塚・戸塚警察署・野村證券戸塚支店・戸塚ハイライズ自治会