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野球教室が防災につながる

J:COM安心安全チーム,、東京担当の櫻井です。

子ども向けの野球教室を見学しました。
一見すると、安心安全とは関係なさそうですが、実はぐるっと回って防災につながっている活動なんです。

教えるのは、八王子市を拠点とする社会人野球チーム「セガサミー硬式野球部」の皆さん。

プロ野球選手も多数輩出しているセガサミー野球部

そして、教えてもらっているのは、社会福祉協議会が運営する学童保育所に通う子供たち。

打って走って大はしゃぎ。

打ったボールを自ら走って捕って戻ってくるというゲーム

この野球教室は、災害時のボランティア活動に関する協定を結んでいる「セガサミーホールディングス株式会社」と「八王子市社会福祉協議会」との交流を目的に行われたもの。

令和3年3月の協定締結時の様子  写真提供:八王子市社会福祉協議会

セガサミー野球部は市内に練習場や寮があり、部員は「いざという時」に地域の支援者・ボランティアの主力として期待されています。

災害時に社協と野球部員が円滑に活動するには、お互いの顔が見える関係を作っておくことが必要です。
そのため、社協がセガサミー野球部の社会貢献活動のコーディネートを毎年実施しているのです。

この取り組み、みんなにとって良いことが循環しています。

社協にとって:スタッフと野球部員が顔を合わせる機会
セガサミー野球部にとって:地域貢献活動+新しいファンを作る機会
子どもにとって:野球を教えてもらえる特別な機会
                +地元スポーツチームを知る機会

野球未経験でも楽しめる特別ルールで楽しみました
野球部員を中心に作戦会議する場面も

真の目的は、災害時にボランティア活動が機能すること。
普段のこうした交流が、いざという時に力を発揮する原動力になります。

社協とセガサミー野球部の連携について、23年度は学童保育所や福祉施設など9か所を訪れ、野球をしたり、畑や倉庫の整備などもしたそうです。

もしもの時のための顔の見える関係づくりが、直接は「防災」に関わらないことでも巡り巡ってつながっていたんですね。

八王子市社会福祉協議会とセガサミー硬式野球部の皆さん

取材協力:八王子市社会福祉協議会 セガサミー硬式野球部