野球教室が防災につながる
J:COM安心安全チーム,、東京担当の櫻井です。
子ども向けの野球教室を見学しました。
一見すると、安心安全とは関係なさそうですが、実はぐるっと回って防災につながっている活動なんです。
教えるのは、八王子市を拠点とする社会人野球チーム「セガサミー硬式野球部」の皆さん。
そして、教えてもらっているのは、社会福祉協議会が運営する学童保育所に通う子供たち。
打って走って大はしゃぎ。
この野球教室は、災害時のボランティア活動に関する協定を結んでいる「セガサミーホールディングス株式会社」と「八王子市社会福祉協議会」との交流を目的に行われたもの。
セガサミー野球部は市内に練習場や寮があり、部員は「いざという時」に地域の支援者・ボランティアの主力として期待されています。
災害時に社協と野球部員が円滑に活動するには、お互いの顔が見える関係を作っておくことが必要です。
そのため、社協がセガサミー野球部の社会貢献活動のコーディネートを毎年実施しているのです。
この取り組み、みんなにとって良いことが循環しています。
①社協にとって:スタッフと野球部員が顔を合わせる機会
②セガサミー野球部にとって:地域貢献活動+新しいファンを作る機会
③子どもにとって:野球を教えてもらえる特別な機会
+地元スポーツチームを知る機会
真の目的は、災害時にボランティア活動が機能すること。
普段のこうした交流が、いざという時に力を発揮する原動力になります。
社協とセガサミー野球部の連携について、23年度は学童保育所や福祉施設など9か所を訪れ、野球をしたり、畑や倉庫の整備などもしたそうです。
もしもの時のための顔の見える関係づくりが、直接は「防災」に関わらないことでも巡り巡ってつながっていたんですね。
取材協力:八王子市社会福祉協議会 セガサミー硬式野球部