子育てママたちの防災活動!
J:COM安心安全チーム、千葉担当の織田です。
今回は、様々な世代の子育てママ 17 人が地域の防災を中心に活動している団体「流山子育てプロジェクト」を取材しました。
多言語の防災ガイドブック
子育てママたちが防災に関心を持ったきっかけ…それは東日本大震災でした。
(メンバーの青木八重子さん)
「仕事で都内にいた夫と連絡がとれなくなり、5歳のひとり娘を抱えて眠れない夜を過ごしました。不安におびえながらも、子どもの命を守る責任を強く感じた時間でした」
震災を機にメンバーたちと防災について話し合うようになり、防災・減災の活動を始めたといいます。
そんな中、メンバーのママ友には東日本大震災を体験した外国人の方もいました。
(外国人ママ)
「地震を体験したのは初めて!一体何が起こっているのか分からなかった」そんな状況で、どう行動したらいいのかもまったく分からなかったそうです。
そこで子育てママたちは、市内に住む外国人が災害時に心細い思いをしないようにと「多言語の防災ガイドブック」を作りました。
日本で発生する災害の種類や、緊急時の連絡方法などを紹介。
流山市国際交流協会に所属している外国人へのヒアリングをもとに、小学校低学年の児童でも理解出来るようなやさしい日本語の文章に英語と中国語の対訳をつけ、すべての漢字とカタカナに読み仮名をふりました。
そして、このガイドブックをはじめとする防災・減災の活動が認められ「流山子育てプロジェクト」は、平成28年防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞しました。
防災フェア2024に出展!
10月14日開催の「楽しい!防災フェア2024」に、流山子育てプロジェクトとして出展が決まりました。防災について地域の人たちに興味を持ってもらおうと作戦会議をはじめます!
そしてメンバーの高野敏美さんが大きな声で呼びかけます。
「まずはオリジナル防災ポーチを作りましょう!中に入れる物は筆記用具に連絡メモ、ティッシュに歯磨きシート、ウェットティッシュ、絆創膏、ビニール袋とサバイバルシート、そしてお菓子。あとは皆さんが必要だと思うものを入れることにしましょう。は~い!どんどん作ってね~作業開始!!」
他にも、ペットボトルのフタや牛乳パックを材料に、その場で簡単に手作りできる“緊急時の笛”を制作するキットを用意。子どもたちは楽しく作りながら防災も学べます。
さらにメンバーと市内の小学生が一緒に考えた“防災カルタ”も子どもたちに大人気でした!
(メンバーの青木八重子さん)
「近年は地震や水害などの災害が多発し、避難所を開設する機会も多くなってきています。避難所をどのように開設し運営すると良いのかなど、メンバー内で話す機会も多くなりました。中でも子どもや高齢者、女性などへの配慮が行き渡らず、苦痛の避難所生活を送らないといけなくなってしまいます。その不安を取り除くため、地域の「女性防災リーダー」を育て、誰一人取り残さない避難所生活を目指して活動している団体も、流山市にはあります。お互いの知識や経験を共有し、みんなで地域住民の防災意識を高めていく活動を今後も続けていきたいです」
今後も流山市の子育てママたちの防災啓発活動と女性防災リーダーの活躍に期待しましょう!
取材協力:流山子育てプロジェクト
NPO法人パートナーシップながれやま