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自治会の問題を解決するきっかけに!

こんにちは!J:COM安心安全チーム、千葉担当の小矢島です。

みなさん、町会・自治会でなにか困りごとがあった時、誰かに相談したい!解決策を知りたい!と思ったことはありませんか?
今回は、そんな事例や取り組みを紹介する「ちば自治会サミット」についてご紹介します!

ちば自治会サミットとは?

地域の安心安全を維持し、住みやすい街にするためには町会・自治会などの活動があってこそです。
ですが、近年は人口減少や地域活動に参加しない人が増えてきている影響もあり、解散を選択する地域があります。
そこで、県内で活発的に活動をしている町会・自治会などの事例や取り組みを紹介し、皆さんに理解を深めてもらい、町会・自治会への加入促進や意識向上を目指していこうと、このサミットがはじまりました。

ちば自治会サミットの発足人のひとり 鈴木介人さん

今回は成田市で開催

10月に行われたサミットは初となる成田市で、市主催で開催されました。
成田市の人口は少しずつ増加傾向ではありますが、自治会数は横ばいといいます。そこで行政だけではなく、自治会等で活躍する人たちとの交流を通し、新しい視野が広がればとの思いで、今回実施されたといいます。

当日の会場の様子

今後の千葉県の人口は…

山梨総合研究所の宇佐美淳さんは、持続可能な社会形成に向けた行政・自治体の在り方などを研究しています。
宇佐美さんは千葉県の「消滅可能性自治体」について説明。

2014年は15市町+1行政区でしたが、2024年には22市町村まで増加しました。また、人口維持の鍵となる2050年の若年女性の人口率は減少する自治体がほとんどだと予想していますが、流山市は増加傾向が見込まれると話していました。

未来へむけてどの自治体でも人口減少の対策が必須となってきます。

山梨総合研究所 宇佐美淳さん

大学生が自治会長をやってみた!?

大学生で自治会長を経験した三浦大空さん。
この日は自身の体験談を振り返りました。当時、自治会長の立候補をしたら、周りからは「不安」という声が多かったといいます。
しかし、若者が地域の行事に参加することは持続可能な社会を作ることに直結と考えていた三浦さん。この熱い意志と考えを実践してみようと、今回チャレンジして、無事1年間、自治会長を務めることができました。

大学2年生で自治会長を経験した三浦大空さん

全うできた理由は、「会長」がすべて業務を担うのではなく、業務を分担して行える体制を構築し、周りの方の協力や行政の手厚いフォローがあったからだといいます。
このノウハウを周知できれば、会長をやりたい若い人が増えるのでは!?と発案していました。


自治会と行政の間に立ち協力

柏市地域協働を考える会は行政と自治会の間を取り持つ活動をしています。柏市と協働し、町会・自治会などの様々な地域活動を周知したり、困りごとや課題について考え、解決する方法などを支援しています。

また、会で多くの自治会を取材して問題を解決した事例集などを作り、市内全自治会長に配布、またHPなどに掲載。
最近では市外、県外からの問い合わせも多く、全国に講師として招かれ講習を行ったりしています。会場ではその一例などを紹介していました。

柏市地域協働を考える会 深津英雄さん

外国人住民と「共存」から「共生」へ

外国人と生きる地域づくりについて話したのは、埼玉県川口市の芝園団地自治会の元事務局長・岡﨑広樹さんです。

埼玉県川口市芝園町の外国人住民は年々増加傾向にあり、芝園団地でも外国人住民が人口の約6割になっているそうです。
 
そこで課題となっていたのが、「見知らぬ隣人」になってしまっていること。
 
この課題を解決するには、互いに静かに暮らせる関係を築き、協力する関係を築くことが必要だといいます。
そこで、外国人が理解できるようにと、外国語で表記した外国人住民向けの自治会パンフレットを制作し配布。
「理解」ができれば、日本の生活習慣が記憶に定着し、人は対応するようになるそうです。

芝園団地自治会 元事務局長・岡﨑広樹さん

また、多文化を理解できる関係を築くことも大切です。
そこで、住民同士が交流できる場を設けていこうと、学生が「芝園かけはしプロジェクト」というチームを発足。
日本人が外国語を学ぶ語学教室や日本伝統文化の夏祭りで多文化交流のブースを出すなど、互いの理解が深められる場づくりを進めていきました。すると「共存」から「共生」へと変わっていったといいます。

今回、自分も参加して新たな発見がたくさんある実りのある1日でした。
どの自治会でも課題はありますが、それを解決しようと奮闘する人、支援する人など、協力の力があり街は作られているのだと思いました。

ぜひこのような場に参加し、安心安全が街をつくる一歩に繋がればと思いました。


取材協力:成田市 ちば自治会サミット実行委員会