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みんなのM-BOXって?

J:COM安心安全チーム、千葉エリアスタッフの伊澤です。
大規模災害時、市役所や警察、消防など公助の力を頼れない状況に陥った時、住民同士でどう乗り越えていくのか。
千葉市稲毛区で、良いアイデアを考えた市民がいらっしゃると聞いて取材しました。

画像提供:黒砂公民館避難所運営委員会 

危機感を持つ人、持たない人の心の乖離

その人は、千葉市稲毛区の黒砂公民館避難所運営委員会の池江麻里さん。

「漠然と災害に備えて防災しよう、訓練しよう!と進めがち…震災から時間が経って危機感が薄れた人々は冷め、危機感を持ち続け頑張る人たちとの気持ちの乖離が生まれます。それは何かあれば誰かがやってくれる、と思っているからなんです」

…と池江さんは語ります。

みんなで防災!!

そんな時…
「発災時、みんなが逃げ込む避難所って誰が設営するの?」「やっぱりみんなでやらなきゃね」と、メンバーの間でそういう話になり、誰もが人任せにしない「みんなで防災」という合言葉が生まれたそうです。


地域課題を解決するための魔法の箱が誕生

M-BOX

そこで「みんなで防災」の発想から、避難所運営を自分たちで行うことに対する不安を解決する心強いアイテム「M-BOX」が誕生!!

M-BOXの”M”って??

Mはマニュアルを略したもの…覚えやすいネーミングですよね。
箱の中には「受付」から「ペット対応」「トイレ」など避難所や防災拠点の運用に必要なマニュアルや備品が入っています。
誰が見ても「いつ」「どこで」「何をしたら良いか」が住民目線で分かりやすい内容になっています。
これなら避難所開設から運営まで私でも出来ると感じました!


地域の反応は?

画像提供:黒砂公民館避難所運営委員会

M-BOXの誕生により「災害時の混乱した精神状態の中で、誰にでも避難所運営ができる心強いアイテム」「日常の地域活動には参加できなくても、このボックスがあれば災害時の担い手になれる」などの声が住民からあがり、みんなの意識がプラス思考になったそうです…確かに私もそう強く思いました。


最後に池江さんに共助の大切さについて聞きました。

「多くの人は共助って何をすれば良いの?と感じていると思います。まずは、みんなでできるという実感を持つこと、そしてみんなが同じ方向を向いて意識共有をして、互いに意見が言いやすい空間を作る事が大切だと思います」

黒砂公民館避難所運営委員会 池江麻里さん

今回の取材を通じて学んだこと…
それは、共助は自助の延長線上にある!!
共助の第一歩は、互いに意見が言いやすい空間を作ることから始める!!
…ということ。


取材協力:黒砂公民館避難所運営委員会