団地を守る!シニア防犯パトロール隊
J:COM安心安全チーム、千葉担当の織田です。
今回訪ねたのは、千葉県浦安市明海に位置する夢海の街。
548世帯が暮らすこの団地を守っているのが、5人のシニア防犯パトロール隊。
しかもこの5人、ただの防犯パトロール隊ではないんです!
今年の1月に浦安警察署から感謝状が贈られた凄腕防犯パトロール隊なんです!!
そこで今回は「団地を守る!シニア防犯パトロール隊」をご紹介します。
<団地内で事件発生⁉>
ある日の夕方。
いつものように防犯パトロールをしていると、団地内の公園の前で慌てているお母さんをパトロール隊が発見!
これはただ事ではないと思い、すぐにお母さんに話を聞いてみると…
(お母さん)
「子どもを待っているんだけど…30分も経つけど来ない。携帯を持っていないので連絡もできないし…何かあったらどうしよう」と。
パトロール隊はすぐに手分けして捜索開始!
お母さんからの情報だと、女の子は小学2年生で青いジャンパーを着ているとのこと。
探すこと1時間30分。すると…。
青いジャンパーを着た女の子をパトロール隊が発見!
(荒井さん)
「あれ!あの子じゃないか?」そう思って声をかけたら、
(女の子)
「お母さんを待っているの…」
荒井さんは、すぐに女の子をお母さんのもとに連れて行くと、お母さんは泣きながら子どもを抱きしめたそうです。
(荒井さん)
「いや~本当に良かったよ!本当に嬉しかったですね!!」
この件で、シニア防犯パトロール隊に浦安警察署の福島署長から感謝状が贈られました。
<毎日、平日の夕方に防犯パトロール活動!>
「毎日、防犯パトロール活動を行っているから、非常時に対処が出来たのだ」と、シニア防犯パトロール隊は言います。
シニア防犯パトロール隊は平日、月曜日から金曜日、毎日17時から防犯パトロールを行っています。
しかも6年間メンバーも変わらず、毎日パトロール!
(山中さん)
「運動と四方山話を兼ねて防犯パトロールを行っています。住民たちと挨拶を交わしたり、散歩している犬と触れあったり、子どもたちと一緒にパトロールを回ったり、色々楽しみながらやっているので継続できるんです」
<防犯パトロールはコミュニケーション>
団地の防犯パトロールは当初、自治会の有志たちが行っていましたが、仕事の都合などの理由から活動が出来なくなってしまいました。
そこで立ち上がったのが、団地内の老人クラブ・ゆめみ悠々会のメンバーの5人。
オレンジ色の団地ロゴ入りビブスを着用し、緑色のキャップと腕章を付け、準備OK!
すると「キンコン~カンコン~」と17時の鐘の音が。
これを合図に防犯パトロールに出発!
拍子木を鳴らす人、団地周辺に落ちているゴミを拾う人など、自然と役割が決まってきます。
「毎日6年もゴミ拾っているから、この団地内は綺麗でしょう!」と、ちょっと自慢げに話すのは、メンバーの守沖さん。
確かによく見ると、タバコの吸い殻も落ちていないほどきれいな道です。
そしてシニア防犯パトロール隊が何より大事にしているのが、住民たちとの何気ない挨拶。
買い物や仕事から帰ってくる住民や帰宅途中の子どもたちに「お帰り~!こんにちは~!気をつけてね~!」など、声をかけて必ず挨拶をするそうです。
(山中さん)
「毎日変わらず挨拶をしていると、自然とコミュニケーションが生まれ、今では多くの住民たちと顔見知りになりました。不審者などがいればすぐに分かるし、このコミュニケーションが団地の防犯に繋がるんですよ」
毎日掃除をしているからゴミもない。
メンバー固定だからみんな兄弟のような関係。健康作りの散歩が街を守り、美観に貢献し、コミュニティもつくる。
良いとこだらけのシニア防犯パトロール隊。
5人の活動の契機と驚きのエピソードは、10月12日(土)から放送される番組「こちらJ:COM安心安全課」で詳しくご紹介します。
取材協力:ゆめみ悠々会