災害ボランティアに必要なスキルとは
J:COM安心安全チーム、関西担当の上田です!
早速ですが「災害ボランティア」にどんなイメージを持っていますか?
体力や専門性が求められるイメージがあって、難しく感じる方がほとんどなのではないでしょうか。
被災地で求められるスキルについて聞いてみた
今回お話を伺った大阪ボランティア協会は、1965年に日本で初めて設立されたボランティアセンターです。
ボランティアセンターとは「ボランティアをしたい人」と「ボランティアに来てほしい地域や団体」をつなげる役割を担う組織です。
1995年の阪神淡路大震災の時には、災害に特化した「災害ボランティアセンター」を日本で初めて立ち上げました。つまり常にボランティアと被災地のマッチングを牽引してきた方たちなんです!
災害ボランティアのことを聞くならここしかない!
2018年に起きた大阪府北部地震では多くの家で屋根瓦が落ちたこともあり、被災地では、高所作業ができるスキルを持ったボランティアを求められるケースも多かったそう。しかし、専門的なこと以外でも貢献できることはあるといいます。
あなたが得意なことは被災地で求められていることかもしれないのです。
例えば「絵を描くのが好きな人」
実は避難所では絵やイラストを活用することが多いんだとか。
避難所のルールを説明するような絵を描いて看板にすることで、避難所の運営が円滑になります。ちょっとした情報をイラスト化することで外国籍の人にも分かりやすくなりますし、絵のタッチを工夫すれば避難所にいる人たちが少しでもホッとできる環境にできるかもしれません。
「動物が好きな人」は被災者のペットのお世話ができます。
近年はペットと一緒に避難したいという人も増えていますが、避難所における環境づくりはまだまだ課題も多いといいます。
そうしたこともあって、ペットのお世話や環境づくりのサポートといったボランティア活動が必要とされているそうです。
「話を聴くのが好きな人」も大歓迎です。
話を聴くだけでも被災者の役に立つことができます。
被災者は不安に思っていることをしゃべることで気持ちが楽になる方も多いそう。足湯でマッサージをしながら話を聴く活動をしているボランティア団体もあるそうです。
目の前の人に手を差し伸べる気持ちが大事
こうしてみると、被災地では何の役にも立たないと思っていた私でもできることはいっぱいあるんじゃないかと思いました。
自分自身のスキルはともかく、目の前にいるたった一人のために手を差し伸べる気持ちが大事なんです。
災害ボランティアに参加する方法
災害ボランティアへの関わり方は本当にさまざまです。
全国の被災地で多くの支援活動をしてきた民間団体のなかには、自分たちで活動拠点を確保して、地元の方たちが必要とされていることを丁寧に聞き取って、地域と連携しながら動いているところもあります。
団体によっては、ボランティアを募っている場合もあるので、そこで一緒に活動することも選択肢のひとつです。
おもに市区町村ごとに設置される「災害ボランティアセンター」を通じて、自分が住んでいる地域以外で活動する場合は、各市町村の社会福祉協議会が発信している情報を入手するようにしましょう。
電話などでの問い合わせは現地に負担をかけることもあるので、まずはインターネットで情報をとるようにしてください。
また、地元が被災した際にボランティアとして活動したいという方は、お住いの市区町村の社会福祉協議会のHPなどを調べてみてください。
地域によっては事前登録が必要なところもあります。
能登半島地震の被災地支援のために、石川県で災害ボランティアセンターを通じて活動したいという方は、石川県県民ボランティアセンターの特設サイトにて事前登録を行ったうえ、随時行われるボランティア募集にご応募をお願いします。
ボランティアバスにて参加された方が対象となります。
(2024年4月3日 追記)
インタビューの最後に青山さんは笑顔で言いました。
「みんなで一緒に助かりましょう」
(取材協力:大阪ボランティア協会)