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約10年間 犯罪がなかった街に突然 空き巣が!どうして!?

J:COM安心安全チーム 千葉・茨城担当の伊澤です。
今回お伝えするのは、J:COM安心安全サポーターで、木更津市の岩根4丁目防犯パトロール隊代表を努める澤邊賢司さんから寄せられた地域防犯リポートです。

J:COM安心安全サポーター 澤邊賢司さん(岩根4丁目防犯パトロール隊代表)

3000日以上、犯罪がなかったのに・・・

澤邊サポーターが暮らす木更津市岩根4丁目は、JR内房線「巌根駅」に近い閑静な住宅街。

                                    出典:Google Map

澤邊サポーターによると、岩根4丁目にお住まいの皆さんは、防犯対策だけではなく、防災に対する意識も非常に高いとのこと。
また役員・住民による定期的な防犯パトロール、更に航空自衛隊 木更津分屯基地が隣接していることから、自衛隊による巡回警備(分屯基地内)も行われている関係で、澤邊さん曰く「この街は犯罪リスクの低い地域だと思っていた住民が多かったのではないか」と話します。

しかし、3000日以上も犯罪が無かった岩根4丁目で、空き巣被害が発生します。そこには地域が見逃していた防犯への意外な盲点がありました。

犯罪リスクを発見!

町会役員、住民の方が原因を究明していた時、ある事に気づきました。
「◯◯◯が無い!◯◯◯がこの場所からでは見えない!」

それは・・・

防犯パトロール実施中のぼり旗

岩根4丁目が防犯対策用として町内数カ所に設置している「防犯パトロール実施中」のぼり旗が、空き巣に入られた路地周辺からは見えない事が判明したそうです。
澤邊さんは「空き巣に入られた場所は、自衛隊や人、車の往来のある通りから、少し離れた閑静な場所。しかも防犯の視覚効果となる『のぼり旗』が設置されていない。犯人は、ここは警戒されていないから大丈夫と思ったのではないか?」と話します。勿論、町会による防犯パトロールは、この時も定期的に実施していたそうです。

改めて地域を見直し、防犯対策の強化へ

この悲しく悔しい経験がきっかけとなり、地域防犯に対する意識と住民の結束力が更に強くなったそうです。
そして、住民同士で話し合い、以下のことを決めました。

①今まで町会になかった掲示板を設置し、住民間で情報の共有化を図り、改めて自分が暮らす街に興味を持ち、掲示物は常に更新させ放置させない。
②防犯のぼり旗を増やし、大通りに面していない路地や人通りが少ない場所からでも見えやすい場所に設置し、劣化したら交換し放置させない。
③人の目にとまるゴミステーションなど住民の共有スペースは常に整理し清潔感を保つ。

遠くにいても目立つ防犯のぼり旗を追加して設置(綺麗に管理することがポイント)
地域情報の共有を目的とした掲示板を新設(常に情報を更新し、住民の意識を高める事が大切)

そして現在・・・

澤邊さんに伺ったところ「空き巣被害から5〜6年が経過しているが、犯罪は発生していない」との事でした。
また地元の木更津警察署に協力いただき、定期的に警察官と一緒に防犯パトロールを実施しているそうです。

いかがでしたでしょうか?
今回は3000日以上も犯罪の無かった街で、空き巣被害が発生したことをきっかけに強化した防犯対策についてご紹介しました。
防犯対策は万全だと思っていても、思わぬ落とし穴があることがお分かりいただけたかと思います。
この事例を参考に、今一度、地域防犯を見直してみてはいかがでしょうか。

記事協力:澤邊賢司さん(J:COM安心安全サポーター)
      岩根4丁目睦会
      岩根4丁目防犯パトロール隊