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【大阪】防災計画をつくるのは・・・小学生!?

J:COM安心安全チーム 中西です。
みなさま、「地区防災計画」という言葉を聞いたことはありますか?「地区防災計画」は市町村内の一定の地区の居住者及び事業者が行う自発的な防災活動に関する計画のこと。簡単に言い換えると”住民の住民による住民のための防災計画”です。今回は、この計画の一部を小学生が作っている地域をご紹介します!

小学生地区防災計画

小学生は地域防災の重要な担い手

昼間人口が夜間の3分の2になる大阪市淀川区新東三国小学校区では、大人が地域外に働きに出ているあいだ、子どもが地域防災の重要な担い手となります。新東三国小学校では4年生から防災学習を取り入れており、5年生になると学習した内容を自分たちの防災計画として発表。1年後には自分たちの番になる4年生が、その発表を目の前で聞いています。子どもたちが考えた計画は「小学生地区防災計画」として地域住民がつくる実際の「地区防災計画」に掲載されて地域全体に共有されるのです。

計画を発表する5年生の児童

誰にでも理解・実行しやすい計画

小学生がつくる計画は「普段から近所の人とあいさつをしよう」「生き残る確率が高くなる方法。それは助け合うこと」など、誰でも行動にうつしやすい内容です。大切なことではあるけれど、大人がつい忘れがちな共助の本質をついた計画は、子どもたちだけでなく多くの大人の行動を促すものになっています。

能登の被災状況を伝える増田さん

この取り組みを主導する新東三国地域防災リーダー隊長の増田さんは「小さい子どもたちには、少し上の子どもたちから伝えるのが一番伝わりやすいと思う。小学生地区防災計画が、地域防災に普段はあまり関わっていない住民にも自然と耳に入るような形で伝わっていけば嬉しい。」と話し、小学生が考えた防災計画をより多くの住民へ発信できるよう今後も工夫を凝らしていくとのこと。地区防災計画に掲載する以外どんな方法で広めていくのか、今後も新東三国の防災戦略に注目ですね!

今回、番組で取材させていただいた新東三国小学校区の防災の取り組みは、40年以上にわたって地元 淀川区の情報を伝え続けているタウン誌「ザ・淀川」2024年12月号2025年1月号でも記事にされています。こちらもぜひチェックしてみてください!



取材協力:大阪市立新東三国小学校