災害時に温かい食事を!レスキューキッチンカー®
J:COM安心安全チーム、東京担当の山口です。
10月19日(土)、国分寺市の内藤・日吉地域連合防災会と内藤自治会主催の「すぎのこ公園防災フェスタ」を取材してきました。
体験型の防災訓練
内藤・日吉地域連合防災会は大小さまざまな12の自治会が連合して防災に取り組んでいる防災会です。この日は、消火器体験や煙体験、AED体験、自治会が所有している発電機の起動体験など、様々な体験を行う訓練が用意され、多くの親子連れが参加していました。
日本初!レスキューキッチンカー®
たくさんの体験をしてお腹がすいた頃、会場がおいしそうな香りに包まれました。イベントにレスキューキッチンカー®が登場し、参加者に「旨みたっぷりカレー」300食を配っていたんです!
「レスキューキッチンカー®」という言葉は私も初めて聞いたのですが、2つの「レスキュー」をするために作らたそうです。
①フードロス削減のために食材をレスキュー
②もしものときは災害拠点となり地域をレスキュー
フードロス削減のために食材をレスキュー
今回のメニューのカレーには、こくベジ(国分寺市産の野菜)で有名な国分寺中村農園の、売り物にはならない「ふぞろい茄子」と、内藤・日吉地域連合防災会の賞味期限間近の「アルファ化米」を使っていました。
私も頂きましたが、茄子がトロっとしていて本当においしいカレーでした。
参加者の中には、このカレーを目当てに来た方もいるほどでした。
もしものときは災害拠点となり地域をレスキュー
このレスキューキッチンカー®の最大の特徴は災害拠点になること。
災害時にすぐに炊き出しができるのはもちろん、常に500人分の食事を積んでいたり、簡易トイレや、車椅子・担架になる装備も備えています。
また、車体側面がホワイトボードになっていて災害伝言版にもなるんです。
能登半島を何度も訪問
一般社団法人日本食育HEDカレッジの中村詩織さんは、東日本大震災や熊本地震の際、食べ物に困っている人がいることを目の当たりし、このキッチンカーを発案。クラウドファンディングで資金を集め完成させました。
令和6年能登半島地震では、1月30日に現地を訪れると、その後も毎月のように被災地を訪問して、これまで計19回、4000食ほどを提供してきました。
1台でも多くのキッチンカーが対策を!
中村詩織さんは「全国各地を走っているキッチンカーが1つでも災害対策機能を取り入れてくれれば、災害時により多くの人が助かると思います」と協力を呼びかけていました。
このレスキューキッチンカー®は、災害時の食を支える重要な役割を果たします。もしイベントなどでみかけたら、ぜひ利用して支援をしてください。
取材協力:
内藤・日吉地域連合防災会
http://naito-hiyoshi-bosai.org/
一般社団法人日本食育HEDカレッジ
https://hed-college.com/rescue-kitchen-car/