惚れてまう!女子力高めアイテムはスタンドパイプ

2011年の東日本大震災は昼過ぎに発生したため、多くの会社勤めの男性が外出しており、住宅街の災害対応が「手薄」になってしまった地域が多数ありました。いずれの地域も、出火時の町会・自治会の対応が課題となっています。墨田区墨田3丁目も例外ではなく、道路の拡幅等により改善は進んでいるものの、木造住宅の密集ポイントが依然として残る地域です。災害時の初期対応が非常に重要であり、特に平日昼間は家にいることが多い女性の力が求められます。

隅田西町会では、女性が初期消火を担う「災害時サポート隊」を組織し、防災力の向上を目指しています。サポート隊は主婦を中心に構成されており、火災が発生し身の安全が確保できた場合には、速やかに消火活動を行います。スタンドパイプやハリヤーを使用した訓練を行い、地域の防災力を高めています。これは容易に真似できることではありませんが、隅田西町会以外の地域でも周辺は熱心に初期消火訓練が行われています。

サポート隊は初期消火だけでなく、助けを呼ぶ、避難を呼びかけるなど、多岐にわたる行動が期待されています。また、隅田西町会は向島消防署管内で行われるスタンドパイプを使った防災コンテストで優勝経験があり、その技術と初期消火の重要性を次世代へ受け継いでいます。