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全世帯で感震ブレーカーを!

「通電火災」を無くそう!

大地震発生時に起こる火災の約60%が、急に電気(停電)が復旧した時に発生する「通電火災」だそうです。
さいたま市浦和区にある前地自治会では、全世帯の90%以上が加入している自治会員約1,500世帯に対し、5年をかけて「感震ブレーカー」を全戸に取り付けました。

「感震ブレーカー」とは…

感震ブレーカーにはいくつか種類があります。
今回紹介するものは、ブレーカーのスイッチ部分にはめ込む専用のキャップと、キャップとつながる紐の先にボールが付いてる感震ブレーカー。
専用の台にボールを乗せ、地震を感知するとボールが台から落ちてブレーカーのスイッチを遮断するというものです。
(震度5強~7まで設定が可能になっています)

昔ながらの街並で…

前地地区では、戦時中も焼け野原にならず、昔ながらの道の周りにそのまま家が建てられ、現在でも2mぐらいしかない道幅の所もあり、消防車なども入ってこられないような道もあります。
この地域では、災害などで一度火災が起きると燃え広がるのが早いため、場合によっては約8時間で一帯が全焼してしまうというデータが出ています。

備えが安心感になる

いざ大地震が起きて「家から逃げろ!!」という時に、ブレーカーにまで目が届く人はなかなかいません(だいたい上の方にありますし…)。
だからこそ、揺れたらブレーカーが自然と切れる感震ブレーカーの仕組みはとても安心感があります。

大地震の際の電力復旧による通電火災は約60%。
感震ブレーカーなどを使い「火災を未然に防ぐ」ことが、被害を大きく広げないために大切な事なのでしょう。