下水を流しちゃダメ!地域ならではの課題は関心が高い!
J:COM安心安全チーム 、東京担当の山口です。
9月22日(日)、東久留米市と西東京市にまたがるひばりが丘地域で開かれた「ひばリンピック」を取材してきました。
団地運動会を復活!「ひばリンピック」
かつてマンモス団地だった「ひばりが丘団地」。
現在は再開発され、分譲や賃貸のマンション、戸建て住宅が立ち並ぶエリアになりました。
「ひばリンピック」は、かつての団地運動会を復活させた形のスポーツイベントで、新たな住民同士の交流のために開かれています。
今年は「防災」を追加!
スポーツイベントである「ひばリンピック」ですが、今年は初めて「地域防災・運動会」と銘打って、スポーツ競技のほかに、"防災”をテーマに炊き出し訓練や災害時トイレ体験、防災に関する展示などを設けたイベントになりました。
ひばリンピック大会事務局長の照屋朝さんは「イベントを通じて、日頃から助け合いの精神を育んでいき、いざというときに地域全体で協力していけるようにしたい」と話していました。
防災コーナーの中で注目を集めていたのが「地域防災」のブース。
地元の有志が集まり出展していました。
集合住宅が立ち並ぶ「ひばりが丘」ならではの課題!
何やら、ビニールの管が張り巡らされた大きなボードがあります。
これは何でしょう?よく見ると、枠の中に数字がふってあったり、汚水、雨水などと書かれています。
そうです!これはマンションの下水の流れをわかりやすくしたものです。
災害時にトイレを流してはいけない理由を見える化!
集合住宅の多いひばりが丘では、災害時の下水の使用に注意が必要です。
もし、災害時に下水管が壊れてしまった場合、上の階の人が、トイレを流すと詰まってしまい、下の階の便器から、逆流した水があふれてしまいます。実際にこの装置の管に水を流して検証してみると、下の階の便器から水があふれ出てきました。
参加者は自分の住むマンションでも起こりうる問題に、真剣に耳を傾けていました。
地域防災ブースを担当した村上和隆さんは「災害時にトイレを流してはダメ!という意味をよく分かってもらい、被害を防ぐにはマンションの住民全員が取り組む必要がある、と実感してもらいました。ぜひ、きちんと話し合ってルールを決めてほしい」と話していました。
協力
・ひばリンピック大会事務局
・村上和隆さん
・一般社団法人 まちにわ ひばりが丘