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木下大サーカスの消防訓練がすごい

J:COM安心安全チーム、関西担当の上田です!

皆さんは「木下大サーカス」を観たことはありますか?
木下大サーカスといえば、世界三大サーカスにも数えられる名門サーカス団です。

空中ブランコや猛獣、オートバイを使ったショーなどスリル満点なサーカスを披露しているイメージがありますが、実は安心安全に向けた取り組みにも力を入れているんです。

そこで、高い安全意識を垣間見ることができた木下大サーカスの消防訓練をご紹介したいと思います。

公演場所で必ず実施する消防訓練

木下大サーカスの公演が行われる巨大テント

全国各地を回って巨大テントを設置し、数か月間公演を行う木下大サーカス。
消防訓練は公演初日が終わってすぐに実施するのが決まりなんだそうです。

訓練前に行われた打ち合わせ

あらかじめ団員には「消火班」「避難誘導班」といった役割が決められています。

訓練前の打ち合わせはサーカスの本番さながらの緊張感。

訓練は会場敷地内の売店から出火し、観客がいるテントにも延焼したという想定で、消防署の協力のもとで行われました。

テント内の観客にすぐに避難を呼びかけます

売店からの出火を発見した団員はすぐに消火器を片手に「売店から火事だー!!」と叫んで、テント内に火事を知らせます。

テントでは観客がパニックにならないように団員たちが冷静に出口へ誘導します。

サーカスといえば忘れてはいけないのが動物たちの存在です。

普段から調教を担当している団員が、動物たちを落ち着かせながら避難させていきます。

消防隊が駆けつけるまで、消火担当の団員が自らポンプでテントに放水して消火にあたります。

ゾウたちも自慢の鼻を使って放水

訓練後は消防隊員たちとともにアルバイトを含めた全ての団員たちが消火器のレクチャーを受けます。

これほど消防訓練に力を入れているのはどうしてなのでしょうか?

木下大サーカスの「安心安全」への徹底ぶり

120年以上の歴史を持つ木下大サーカス。

その高い安全意識は、日露戦争など戦禍の中で公演を続けてきた歴史によって育まれてきたものだと社長の木下 唯志さんは語ります。

安心安全を追求する土壌があるからこそ、逆説的にスリル満点なパフォーマンスに挑戦することが可能なのだと感じました。

テント内は空調も完備されていて小さな子どもでも快適にサーカスを楽しむことができます。

大阪公演は2024年5月27日までです。
世界最高峰のサーカスをぜひご覧ください。

取材協力:木下サーカス株式会社