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【3分動画】"黄色いタオルの約束" 災害時の安否を伝える知恵

避難指示が出たら?近所の安否が気になる

大雨や地震などの自然災害が起こった際、避難指示が出されると、私たちは命を守るために速やかに行動する必要がありますよね。でも、そんな時、近所の人たちが無事か、助けを必要としている人がいないか、心配になることも・・・。

香椎グリーンタウンの挑戦:安否確認の黄色いタオル

福岡市東区にある香椎グリーンタウンは、多くの家が立ち並ぶ、閑静な住宅街です。しかし、山の麓にあり、大雨や地震の際には土砂災害の危険性があります。いざというときに全ての家を確認して回るのは大変。そこで、自治会が考えたのが、安否確認が一目でわかる黄色いタオルです。

約300世帯に配布された防災リュックと黄色いタオル

自治会は、町内の約300世帯全てに防災用のリュックと、安否を知らせる黄色いタオルを配布しました。避難時には、この黄色いタオルを玄関などの見えやすい場所に掛けることで、無事に避難したことを周囲に知らせることができます。

防災訓練で確認する避難手順

香椎グリーンタウンでは定期的に防災訓練を実施し、自宅を出る際には防災リュックを持ち、黄色いタオルを玄関に掛ける避難手順を確認しています。タオルが掛かっていない家は救助の優先対象となります。

地域の決まり事が生む効果

避難する際に自分の安否を伝えることで、救助を本当に必要とする人に人員や時間を有効に使うことができます。地域で決まり事を定めることで、誰が避難したかが一目でわかり、迅速な対応が可能になります。
黄色いタオルがかかっていない家は、中に助けを必要とする人がいるかもしれない。黄色いタオルが住民相互の助け合いにつながり、香椎グリーンタウンの防災力が高まっています。