“いのち”を守る体験教室 開催!
J:COM安心安全チーム、神奈川担当の小澤です。
子どもたちはすでに夏休みに入っていますが、宿題に取り掛かっていますか?中でも、大変なのは夏休みの自由研究ではないでしょうか?
そんな子供たちのために、日本赤十字社 神奈川県支部では、自由研究で“いのち”について考えてほしいと、体験教室を開催しました!
救護員になってみよう!
日本赤十字社 神奈川県支部では、災害時などの"いざという時"に役立つ力を身につけてもらうため、7月27日(土)から合計4日間に渡って、小学生の高学年を対象にした体験教室を開催。
今回、私は7月28日(日)に行われていた「救護員になろう」教室に参加しました!この日集まったのは、日本赤十字社の救護員として活動している8人と、児童・保護者あわせて36人。
最初に行われた座学では、今の季節最も気をつけないといけない「熱中症」について、その症状や対処法について学んでいました。
最近では、体温を下げる方法として、首にかけるアイスリングや、携帯用扇風機などをよく見かけます。
でも、熱がある時に使用する「冷えピタ」では、体を冷やすことはできないので、注意が必要です!
安全な場所に人を移動する方法
その後、児童たちは、熱中症などで倒れた人がいる場合、安全な場所まで移動させる方法を体験しました。
まずは、担架があった場合の救護方法について!
担架の取っ手のある頭側と足側に1人ずつ、また安定感を出すために両サイドにも1人ずつ配置。
持ち上げる時にバランスを保つため、頭側と足側にいる人たちは右側の膝を立てる。両サイドの2人は、上半身の方が重いため、救護人の頭側の膝を立てるようにします。
児童たちは、頭側にいるリーダーの掛け声にあわせて、担架を歩いて移動する体験をしていました。
救護員の指導のもと、児童たちは丁寧に担架の上げ下げや運搬方法を学んだほか、声掛けも教えてもらい「大丈夫ですか、痛くないですか?」と急病人をいたわっていました。
毛布だけで人を運ぶ方法
続いて体験したのが、担架がなく毛布だけで急病人を運ぶ方法!
まずは毛布の上に急病人を寝かせ、左側と右側から毛布をくるくると急病人の腕近くまで丸めていきます。
その後、両サイドに4人ずつ配置。くるくると丸めた部分を取っ手にして運びます。今度は保護者の方も参加し、児童たちと一緒に運んでいました!
1人で急病人を運ぶ方法
最後は、1人で運ぶ方法!
緊急時、手伝える人がそばにいない可能性もありますよね?
1人の場合は、急病人を毛布やブルーシートの上に斜めに寝かせて、体を包みます。最後に、頭側の毛布の角を何回かねじり、少し持ち上げて、引きずるように移動します。児童たちは順番に体験し、1人で運ぶ難しさを学んでいました。
体験した児童たちは、「毛布のはじをぐるぐる回して持ち手にすることは初めて知った!」「友達と協力しあって学ぶことができた」など、充実した1日となったようです。
また保護者からは「身近にある毛布などが担架として代用できる事など、たくさんのことを学べる機会になったので、とても良かった」という意見も聞かれました。
赤十字のお仕事を学ぼう!
最後は親子揃って「クイズで学ぶ赤十字」に挑戦!
日本赤十字社 神奈川県支部は、赤十字について知ってもらうための展示や体験コーナーが用意されています。
参加した児童と保護者は、協力してパネルや説明文に隠されたヒントを使って答えを探して出していました。
大人でも子どもでも、まずは知識を身につけることが大事ですね。
こうした体験を通して、児童たちには身の回りにある物でも、救護ができるということを覚えて欲しいですね!
取材協力:日本赤十字社 神奈川県支部