
中学生レスキュー隊 地域防災に貢献
J:COM安心安全チーム、東京担当の櫻井です。
昨年10月、武蔵村山市の中学生レスキュー隊の訓練を見学させていただいた時の話をお伝えします。
中学生に注目した理由
地域防災の取材をしていて感じたのは、多くの地域が「地域防災の担い手の高齢化と後継者不足」という問題に直面しているということ。
ーーでも、若い世代って何もしていないのか?
若い世代が活動をしていないかの調査をする中で、武蔵村山市では中学生が部活動として防災を学んでいることを知ったのです。
若手!防災!レスキュー!
本人たちにお話を伺ってみたい…

中学生による「五中レスキュー隊」
武蔵村山市立第五中学校の部活動の一つ。
現在6人が所属していて、月1回活動しています。
訓練内容は、担架搬送、AEDを使った心肺蘇生法、三角巾での応急処置など。自助・共助に役立つスキルです。
指導は、近隣の北多摩西部消防署の署員の皆さん。
この時の訓練では部員4人が可搬式ポンプの使い方を習いました。
放水する姿の背中、なんとも頼もしい!


本人たちは「五中レスキュー隊」の活動についてどんなふうに思っているんだろう。
部員の皆さんにお話を聞くと・・・
「三角巾を使った応急処置は少し難しかったけど、他の訓練では特に難しいものはなかったし、しっかりやり方を学ぶことができたと思う。」
「いざという時はこの経験を活かして地域を助けたい。」
思春期真っ只中の彼ら。
恥ずかしがって答えてくれないかも、、、
という不安もありましたが杞憂に終わりました。
しっかり答えてくれて、意識も高いし、感激!
続けることが大事
約30人で発足した「五中レスキュー隊」。
コロナ禍前までは地域の防災訓練にも参加していたそうです。
「発足して10年がたち、正直部員も減りました。
最近は校外での活動もできていません。
でも、灯を消すことなく活動を継続していることに意味があるんです」
そう話してくれたのは現在の顧問の先生。
確かにそうだ。
10年間で何人の卒業生が羽ばたいていっただろう。

まとめ
実は「五中レスキュー隊」の活動は、令和4年に「地域の防火防災功労賞」の優良賞を受賞しています。
東京消防庁からも評価されているのです。
多くの地域が抱える「地域防災の担い手の高齢化と後継者不足」問題。
こういう中学生が増えていくことが、解決の鍵になると思うのです。
もちろん中学生をサポートする大人の力も不可欠。
今後も取材を続けて、このnoteや動画「こちらJ:COM安心安全課」で少しずつご紹介していけたら、、、と考えています。
取材協力:武蔵村山市立第五中学校