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街を元気する!コミュニティナースとは?

こんにちは!J:COM安心安全チーム、千葉担当の小矢島です。

最近、街を歩くと冬を感じるイルミネーションを目にすることが増えてきて、もうそんな時期か…とびっくりします!気候はどんどん寒くなっていきますが、心はいつも温かくしておきたいものですよね。

そこで今回は、街の人の元気をつくる活動を行っているコミュニティナースについてご紹介します。


コミュニティナースとは?

「コミュニティナース」と聞いて、皆さんどんなイメージを持ちましたか?
私は会話を大事にする看護師さんたちと思いましたが…全く違いました!!!
コミュニティナースは、病気のある無しにかかわらず、地域で生活している皆さんを対象としています。
医療や看護の知識・技術をもった人だけでなく、地域で暮らす人同士が、日常生活の中から交流を深めていき、元気なうちから「嬉しい」や「楽しい」時間を一緒につくりあげていきます。
「ナース」という名称が入っていますが職業や資格ではなく、誰もが実践できることを概念としています。


コミュニティナースとの出会い

君津市を中心に近隣地区でも活動の幅を広げているコミュニティナースの岩舘さんは、地域に恩返しがしたいと2021年に活動をスタートさせました。

35歳まで君津市で生活していた岩舘さんは、何か困ったことがあるといつも地域の方が助けてくれて、育ててくれたと話します。
こうした経験を通じて、いつか地域に恩返しができる活動をしていきたいと思うようになりました。
そこで出会ったのがコミュニティナースだったといいます。

コミュニティナースの活動をする岩舘愛子さん

コミュニティナースになった理由

きっかけは市内の病院で保育士として働いていた岩舘さんと患者さんの会話でした。

岩舘さん「なぜみんな病気の症状がおもくなってから病院にくるのかな?」
患者「そもそも病院に行くには、行くだけの元気が必要じゃないか」

この言葉を聞いたときに、はっとしたといいます。
病院は普通にいつでも行けるところと思っていましたが、人によってはそうではない実態を知りました。では、どうすれば元気な状態を保ってもらうことができるのか…その時出会ったのがコミュニティナースの活動だったといいます。

地域の方とコミュニケーションをとる岩舘さん

いつまでも元気でいるための方法とは?

いつまでも元気でいるには、元気なうちからコミュニケーションをとりフォローをしていくことが必要で、病気になる前の微かな変化に気付くことが大切だといいます。
そこで、生まれ育ったふるさと「君津市」で、いろんな方と接し、少しでも多くの方が元気な時間を過ごせるようにと、コミュニティナースとしていろんな方と接しています。

地域の方との健康相談の様子

活動の視野はお祭りにまで…!

地域の人との接点を増やすためにまず始めたのが、包括センターでも病院でもなく、地域の青年館で健康相談にのる『まちの保健室』。この場所へ来た人、たまたま通りかかった人、だれでも気軽に利用できます。

大半の人は自分は元気だから大丈夫!というそうですが、看護師の資格をもつ岩舘さんの目線から考えれば、絶対に病院で診察を受けた方がいいと思うことが多々あるそうです。
そこで最近は、家に直接訪問をして、その人の生活状況や環境、食事内容、飲んでいる薬なども把握し、全面的にバックアップを行っています。

まちの保健室をお祭りでも開催!

まちの保健室で出会った人たち

活動を始めて数年、地域に根付いてきたこともあり、最近では地域のお祭りなどにも出向き「まちの保健室」を行っています。
お祭りに来る人は多種多様。そのため交流の幅も広がるそうです。
お祭りで熱中症になった人、神輿を担いでいる人のケガなどに対応し、地域の人たちが楽しい思い出になるように取り組んでいます。

祭りでけが人を手当てしている様子 写真提供:岩舘愛子さん

自分らしさを大切に

自分の時間をコミュニティナースに捧げている岩舘さんにその意義を伺うと…。

「自分らしくいることはとても幸せなことで、身体・心の健康を保つ重要な要素。コミュニティナースをしている活動こそが、まさに私の健康そのもの」

このようなことをおっしゃっていました。

自分の生きがいを見つけ、挑戦し続ける人は誰もが輝いていますね。
その姿を見て周りも協力したくなり、どんどん仲間が増えていく、岩舘さんの取材を通してそんなことを感じました。

今後も色々な計画を立てているそうなので、私も引き続き取材していこうと思います!

取材協力:コミュニティナース