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ため池の決壊を想定した防災訓練を実施

こんにちは!J:COM安心安全チーム、北九州下関担当の有馬です!

4月21日、下関市の清末地区で行われた防災訓練を取材してきました!

いよいよ防災訓練開始!

穴田堤(ため池)で一部道路崩落

清末地区は、かんがい用水などのため池が点在している地域です。
今回の訓練は、昨年梅雨の大雨で、ため池の一部が崩壊したことを受け、住民の防災意識を高めようと清末鞍馬第1自治会が行ったものです。

訓練には、東部中学校を始め、自衛隊や警察、消防関係やボランティアなど、さまざまな組織や団体が参加していました。
東部中学校は、この地域の避難所に指定されているとのことです。

訓練で避難する住民

まずは自宅から安全な場所へ避難

訓練は、ため池が決壊する危険性が高まったとの想定で実施。
午前9時15分、避難指示が発令されたことを知らせるサイレンが地域内に鳴り響きました。地域の人たちは、避難経路を確認しながら徒歩で高台にある東部中学校へ避難を開始。

足が悪く徒歩避難が困難な人を運ぶ高校生ボランティア部

高校生ボランティア部も訓練に参加

実際の災害では、徒歩で避難する事が難しい場合も想定されます。
山口県立下関南高等学校のボランティア部、JRC部(ジュニア・レッド・クロス)のメンバーがリヤカーを引いて足の悪い人の住宅に出動。

避難者を丁寧にリヤカーに乗せ、声を掛け合いながら避難所へ搬送し、救護班の医師らに引き渡す手順などを確認していました。

地震体験車、炊き出し訓練、心臓マッサージ体験など内容盛りだくさん!

地震体験車
中学生も参加した炊き出し訓練
心臓マッサージ体験

避難所には、震度7の揺れなどを再現する地震体験車があり、多くの人がその揺れを体験し、揺れの大きさに驚いた様子でした。
また、炊き出し訓練では、中学生たちが一生懸命におむすびを握っていましたよ。
その他にも心臓マッサージの講習などが行われ、子どもから大人まで幅広い世代が真剣に訓練に取り組んでいました。

自主防災組織を発足

今回の訓練は、清末鞍馬第1自治会が中心となり、近隣の小月第10自治会、清末鞍馬第2・第3、城北の各自治会の協力で行われました。

下関は、災害が比較的に少ない地域です。
しかし災害は、場所と時間を選びません。清末鞍馬第一自治会では、繰り返し訓練を実施することで、住民の防災意識を底上げし自主防災組織の立ち上げに繋げていきたいと話していました。

私も今回の取材を通して、日頃の訓練は本当に大切だと改めて実感した次第です!

取材協力:清末鞍馬第1自治会