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シニアの知識と経験で犯罪被害を防ぐ!


「シニアだから」できる防犯がある!

亀有駅周辺で青いジャンパーに身を包み、道行く人に特殊詐欺の注意喚起をするのは、防犯指導員ネットワーク「ナイスかめあり」。

葛飾区内の住民による防犯ボランティア団体の先駆けです。
「ナイスかめあり」は1993年に設立。ナイスが意味するのは「犯罪の無い環境のための指導員ネットワーク」→「Network of Instructor for Crimeless Environment」の頭文字「NICE(ナイス)」です。

設立当初から在籍する30年を超えるベテラン隊員も多いのが特徴。
高齢化は、健康面などから「活動の縮小」というリスクも抱えており、平成から続く自主防犯ボランティア活動の存続が危ぶまれている町会もありますが、一方でシニアならではの活動ができる強みもあります。

例えば、町会活動で活発な情報交換があること。
これにより、特殊詐欺の犯人によるアポ電や「屋根が壊れているから無料で点検する」といった悪質なリフォーム業者の訪問などの生活の異変を共有できます。シニア隊員は、詐欺のターゲットになりやすい高齢者と年齢が近く、直接話を聞く機会が多いため、詐欺の被害、犯罪の被害に遭った人の体験談が蓄積されていきます。高齢者の気持ちがわかるという強みが防犯の啓発活動に効果を生み出します。

~こちら亀有から~ 防犯対策活動、一層推進を。

警視庁 亀有警察署 生活安全課からの信頼も厚い。
「ナイスかめありさんは、地域に根差した活動を精力的に行い、犯罪が発生しにくい街づくりへの気運を高める一翼を担っていただいている。シニアの皆様は、犯罪統計からは読み取りきれない『経験』や、地域住民と密接な関係を築いているため『つながり』という武器を持っている。街の『ヨコのつながり』が希薄になりつつある今こそ、シニアが持つ『武器』を最大限に発揮し、日々の生活や各種活動により認知した地域の特性や地域住民の生の声を吸い上げてほしい」とエールを送っています。

また、「ナイスかめあり」と一緒に、区内の祭りや行事で防犯チラシを配り、防犯啓発活動をしている「共栄学園ボランティア部」の皆さんは、隊員の皆さんの人柄の良さを語っています。
活動する中で、『葛飾愛や親近感がすごい』と長年の活動を感心していました。

取材協力:防犯指導員ネットワーク「ナイスかめあり」、警視庁亀有警察署、共栄学園ボランティア部