【防災訓練】もし災害で断水してしまったら
みなさんこんにちは!J:COM安心安全チーム、神奈川担当の小川です。
12月20日、横浜市みなとみらいでおこなわれた防災訓練にいってきました。
今回、お邪魔したのは「水」に関する訓練です。
災害で断水してしまったら飲み水はどう確保するのか、イメージできるでしょうか?
横浜市水道局の取り組みと、私たちが備えておくべきことを学んできました!
この日は、横浜市水道局と名古屋市上下水道局が合同で訓練をおこないました。この2つの水道局は「地震等緊急時における相互応援に関する協定」を締結していて、どちらかの都市で大きな地震が発生した場合、応援隊を派遣し、給水・復旧の協力をすることになっています。
今回の訓練では、災害時に飲料水を確保する【応急給水訓練】と、災害で壊れた水道管を一時的に修理する【応急復旧訓練】の2つを中心におこなわれました。
応急給水訓練
訓練会場の高島中央公園の地下には、大きな災害用の給水タンクがあり、常に約1500トンの水を確保しています。
これは1人あたり1日3リットル使う計算で、約16万6000人分が3日間の飲み水として使用できる量だそうです。
ここから水をくみ上げて、飲み水を提供する手順を確認しました。
見学に来ていた、横浜市立みなとみらい本町小学校の児童や地域の皆さんも、実際にくみ上げた水を飲んでいましたよ!子どもたちからは「おいしい!」という声も。
また、今回の訓練には綜合警備保障(ALSOK)の皆さんも参加しました。
災害が発生した際、応急給水の補助や夜間の警備などに協力するという協定を横浜市水道局と締結。もしもの場合に備えて今回のような防災訓練に定期的に参加しています。
応急復旧訓練
災害で水道管が破損してしまうと、水が漏れて蛇口まで水が届きません。
破損の場所や規模によって修理方法が違うので、その手順をそれぞれ確認しました。
水の備蓄について
もし実際に災害が発生して水道管が壊れてしまったら、たくさんの箇所をひとつひとつ直していく必要があり、水道の完全復旧には時間がかかります。
そのため水道局では、大規模な給水タンクの用意や迅速な給水所設営・復旧訓練、水道管の耐震化、協定締結など、様々な災害への備えをしています。
しかし、もっとも大事なのは「自助」。
復旧まで時間がかかることを想定して、私たちも各自で、もしもの時のために備えておかなければいけません。
「各家庭で1人1日3リットルの水を、3日分は用意してください。」
訓練の最後に横浜市水道局 危機管理担当の野村さんが念押しして伝えた言葉です。災害用地下給水タンクの量もおおよそ3日分。
マンションやビルなどは停電してしまうと、水の運搬が困難になってしまうところもあるそうです。
災害時に水がなくて困ることのないよう、自分たちでも用意しておくようにしましょう。
「1人1日3リットルの水を3日分」
ぜひ家族や近所の皆さんにも声がけをしてくださいね!
取材協力:横浜市水道局・名古屋市上下水道局・綜合警備保障 横浜支社