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まちフェスで「防災ブース」

J:COM安心安全チーム、埼玉担当の和田です!

今回は、我々の活動をフォローして下さっているサポーターのナオナさんから記事をいただきましたのでご紹介いたします。今回で2回目の登場になります。

それではナオナさんお願いいたします!!


ナオナさん プロフィール
埼玉県 春日部市在住。
イベントプロデューサー、地域コーディネーター、春日部市総合振興計画審議会委員、
かすかべSDGsパートナー、J:COM安心安全サポーターなどをつとめ、
地域活動を精力的に実践する整体師。ピカピカの防災士1年生!

個性豊かな「防災ブース探訪」

こんにちは。
J:COM地域取材ノート記者、防災士1年目のナオナです。
今回は、9月27日28日にJR武蔵野線の武蔵浦和駅付近で行われた「むさしフェス」に行ってきました!
主催はHappyマルシェ運営委員会。JR武蔵浦和駅1階で行われる地域連携企画で、65を超える出店者が複数の会場に出店する大きなイベントです。

お目当ては4会場のうちのひとつ、西口広場。
横長の広場には13のブースが並んでいて、そのうち6ブースが防災啓発ブースとなっていました。

普段使いの「防災ポーチ」

防災ポーチの販売をしていたのは「浦和防祭連合」。
なぜ、手づくりのかわいいポーチを防災に?…きいてみました。

「リュックは大きすぎるし、毎日持ち歩けない。日常で使えるものがいい。かわいい、気分が上がるお気に入りの柄のポーチを使ったらいいと思う」

(佐藤真実さん)

…と、考えたのは「浦和防祭連合」代表の佐藤真実さん。
普段から災害時に役立つグッズをポーチに入れて持ち歩いているそうです。

今回は、地元武蔵浦和のHappyマルシェで知り合ったハンドメイド雑貨を作る「OHARIKO」の二人にポーチの制作を依頼。
中に入れるものは、佐藤さんが使いやすいと厳選した防災グッズを用意しました。せっかくなので購入したのはこちら。

携帯トイレや携帯ラジオ、ヘッドライトやウェットティッシュなどの衛生用品。メモセットや生理用品セットは女性ならではの視点ですね。
ホイッスルは、弱い力で吹いても音が鳴り、人に聞こえやすい周波数で相手に届くという佐藤さんこだわりのチョイス。
佐藤さんに、企画の理由をきいてみました。

Q なぜ防災に携わるようになったのですか?

―東日本大震災がきっかけですかね。どこに逃げるのか?誰を頼ればいいのか?水をどこでもらえるのか?地域のことを何も知らないと思いました。そこで、マーケット開催などのコミュニティづくりを始めました。今思えばそれも防災だったなと思います。そして、防災のこともやらなきゃダメだなと。

(佐藤真実さん)

佐藤さんは、2017年11月に「防災を楽しく日常と結びつける」浦和防祭連合を仲間たちと立ち上げました。
今回の出店は、コロナ禍以降5年ぶりのイベント出店だそうです。

「コミュニティづくりが防災」というのは、防災には日頃からのコミュニケーションが欠かせないという考えが根付いているからこそ出てくる言葉。
そして、「やるなら楽しく」というのは、その方が人の心に届く、関わりやすいということを肌で知っている、デザイナーをお仕事としている佐藤さんならではだと思いました。

二重が大事!「地震時のトイレ」

地震が発生して水が止まったら、安全が確認されるまで携帯トイレなどを使用することを、道行く人に熱心にオススメしていたのは「浦和防祭連合」所属で高校の先生でもある菊地明範さん。
下水管に亀裂があったら途中で溢れる危険がある。
マンション等の集合住宅は特に注意が必要。だと言います。

―トイレにかける袋は二重に。下の袋は水が止まってしまった場合、トイレの底に水がないと下水から悪臭が来たり、虫が来たりするのでとても重要です。人は、1日1人五回はトイレに行くものです。セットになっている凝固剤も性質は様々。購入したら一度試してみることをおすすめします。

(菊地明範さん)

自分でも色々試したと言う菊地さん。
子どもたちに袋を持ってもらい、水を入れて固まらせてみたり、実際に使い方を伝えていました。
知識や物があっても、いざとなったらわからなくて上手に使用できないこともあるかもしれません。実際に使ってみることが重要ですね。

ポップな「なまずびと防災かるた」

次のブースにいたのは、今回が初出店となる山形県出身でデザイナーの石田麻衣子さん。
「なまずびと」は、江戸時代の「鯰絵(なまずえ」」という浮世絵から着想を得たそうで、江戸時代には、地震を「地新(じしん)」と表し、「こわれたらつくりなおす」「新しくする」というポジティブな捉え方もあったといいます。ー面白いアイデアですよね?

Q このかるたのポイントは?

―かるたは、読み上げが地震への啓発であることに加え、裏に防災マメ知識が書いてあり、札を取った人が読み上げると、更に知識が深まります。古い知識から新しい知識までしっかり届けたいです。

(石田麻衣子さん)

POPなイラストを使ってかるたにすることで、老若男女が楽しんで学べますね。私も購入したので、かるたを通じて防災を学ぶのが楽しみです。


避難先の選択肢を!「動物支援ナース」

こちらは災害支援動物危機管理士®の資格を持ち、普段から動物看護師など動物に関するお仕事をしている人たちが在籍している災害支援チームのブースです。全国で災害支援動物危機管理士®が活躍しており、人とペットがより良く過ごすために防災の情報を伝えています。今年の4月から能登の仮設住宅にペット相談窓口を設置し人とペットの困りごとに応えている隊員もいるそうです。

この日は、震災時のペット同行避難の様子を展示していました。
私はペットを避難所に連れて行っていいとは知りませんでした(ただし、屋外で飼育が基本ということです)。
ペットの扱い方は地域によって違うということで、ペットを飼っている方は平常時から地域防災計画をチェックした方が良いと教えてくれたのは、埼玉県支部代表の豊後以都子(ぶんごいつこ)さん。
過去の災害においては、普段からペットのしつけがきちんとできており飼い主のマナーが良い場合に、室内飼育が可能になるケースもあったとのこと。

Q なぜ動物支援ナースになったんですか?

―元々地震が怖くて、娘が産まれたらもっと怖くなってしまった。怖がっていても仕方ないから、学んでみようと思った。学んだら備えられるようになります。勉強して良かった、闇雲な恐怖心は減った。そして、多くの避難場所をもつことをオススメします。近くの指定避難所だけでなく、車や親戚の家とか。

(豊後以都子(ぶんごいつこ)さん)

なるほど、避難できる場所の選択肢を多く持っておく。
それはペットがいなくても共通する備え方ですね!

他にもたくさんのブースが並び、地域の方がゆっくりと楽しんでいました。
今回訪れて、たくさんの学びがありましたが、やはり感じたことは、人の魅力。人を知って、その街にまた行きたくなりますし、人と話して考えて、繋がって防災になる。人との繋がりの大切さを感じた一日でした。

取材協力 浦和防祭連合 / Happyマルシェ運営委員会