ワンちゃんネコちゃんの"動く"救世主!
J:COM安心安全チーム、札幌担当の池田です。
一生を共にする動物に『会いに来た』
北海道には、そんなコンセプトの動物愛護センターがあります。
「あいにきた」ってどんなところ?
北海道立動物愛護センター、愛称「あいにきた」。
「動物に会いに来た」という意味だけでなく、愛護センターの「愛(あい)」と北海道の「北(きた)」も表しています。
ここでは、保健所の犬や猫を引き取り、治療やしつけをして新しい飼い主に譲渡したり、適正飼育などについて普及啓発を行ったりしています。
この「あいにきた」、実は…動くんです!
動く!?動物愛護センター
「あいにきた」は、5つの建物「ハウスユニット」が連結されてできていて、最大30頭の犬や猫を収容できます。
高気密かつ高断熱、太陽光発電が可能で、蓄電システムも搭載!
このハウスユニットを切り離せば、トレーラーなどで運ぶことができるのです。
しかし、ハウスユニットを動かす必要ってあるのでしょうか…?
実は「動く」ことが、動物たちのためになり得るのです。
なんで動くの?
ハウスユニットには蓄電システムなどがあるため、停電など緊急時でもエネルギーを自立的に供給することができます。
そして、動かせる!
ということは…
災害時に被災地まで運んで動物を保護することが可能ですよね!
ペットと一緒に避難できる場所が少なく、被災地で一時的に飼育が困難となったペットたち。
動く動物愛護センターは、そんな動物たちを救ってくれるのです。
災害時もペットを守る
災害時に飼育棟を切り離し被災地に運ぶことで、災害対応の拠点とするこの取り組みは、全国初。
北海道立動物愛護センター所長の山中さんは…
「災害時は人の命が第一です。しかし、怪我をしたペットたちの保護も大事です。限られた資源しかない場所でも被災動物を保護できるということは、意義のあることだと思っています」
…とおっしゃっていました。
「あいにきた」は災害時、被災した飼い主たちが守りきれない動物たちを救ってくれる救世主となることでしょう。
取材協力:北海道立動物愛護センター
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/awc/ainikita.html